*捕まえた ページ17
A「わっ!!」
ナギ「つっかまーえた♪」
A「ちょ、ナギ……!!」
ナギ「しーっ。あんまり大声出すと、皆起きて来ちゃうでしょ?普段中々二人きりになれないんだから、もう少しくらいサービスしてよね」
完全に油断してた。
さっきまであんなに愚図ってたのは何処へやら、すっかりいつものような強気な笑顔を浮かべて、私をベッドの中に引っ張り込んだ。
現在、ナギに抱きしめられるようにベッドの中にいます。
ナギ「それよりさ、約束、覚えててくれたんだね」
A「へっ?当たり前だよ。ナギは忘れてたの?」
ナギ「まさか。……けど、本当に来てくれるとは思ってなかった。A、いつも忙しそうだから」
そう言って、私をぎゅっと抱きしめると、『ありがと……嬉しい……』と、何処か照れたように言うナギ。
そんな様子が、弟みたいでなんとなく可愛くて、私はナギの背中をポンポンと叩いた。
っと、次の瞬間、突然ナギが体勢を変えたかと思うと、私に覆いかぶさるような形で見下ろしてきた。
ナギ「ねぇ、A。一つ聞いてもいい?」
A「へっ?」
ナギ「Aからみて僕は、どんな風に見えてる?」
A「ふぇ?」
予想外すぎた質問に、思わず間抜けな声が出た。
どんな風にって……
A「ナギはナギだよ?可愛い弟みたいというか……」
ナギ「可愛い弟って、それだけ?」
A「へっ?う、うん。だって、可愛いのがナギの売りでしょ?」
実際にナギは、HE★VENSの中でも可愛い系として売り出している。
それは周りから見てもそうだし、ナギ自身もそう言っていたから、間違いない。
なのに、何故かナギはムスッとして意見を返してきた。
ナギ「確かに、僕は可愛い系アイドルとして売り出してる。でも、それはあくまでも“アイドル”としてのナギ。君に見てほしいナギじゃない」
私に、見てほしいナギ?
って、どういうこと?
ナギの言葉の意味がわからず首をかしげていると、ナギは私の耳元に顔を寄せた。
ナギ「君に見てほしいのは……」
−−−コンコンッ
A「へっ?」
ナギ「……っ!!もう!!誰、こんな時に!!」
なんとも言えないタイミングでのノックの音に、珍しく本気で怒ったようで、睨むようにドアの方を見るナギ。
そして、返事こそないものの、ゆっくりとドアが開かれた。
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十九 雷音(プロフ) - レン大好きさん» コメントありがとうございます!了解いたしました!集計終わるまでもうしばらくお待ちください (2017年4月15日 0時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
レン大好き - うたプリ単体だったら誰でも構いません。 (2017年4月14日 20時) (レス) id: 1ed5a5bed0 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» 期待に応えられるようにがんばらせていたしました!いただきます((((;゜Д゜))) (2017年2月5日 12時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» はわわ、そうだったんですか!?この主人公ちゃんにも何か辛い過去が………さらに続きが楽しみになってきましたーーー!!!! (2017年2月5日 11時) (レス) id: 88b1fe7b13 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» ひぇぇ勿体なきお言葉です((((;゜Д゜))) 最初ナギ、オフで主人公ちゃんを連れ回して、主人公の過去を聞いちゃう話だったのですが、流石にナギだけが聞くのはなと思いこちらに( ̄▽ ̄;) 同時に瑛一は一番最後の予定でした( ̄▽ ̄;) (2017年2月4日 22時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十九 雷音 | 作成日時:2017年1月1日 21時