*ぶっきらぼうな優しさ ページ12
A「もう……ほんとに勘弁してよね。この後予定あるんだから」
嶺二「あっはは〜……めんごめんご」
まいらすの収録終了後、私はちょっとだけれいちゃんともめていた。
もめたというか、正確には一方的に私が文句言ってるだけ。
何があったかって言うと……
まいらすの定番コーナー、れいちゃんのそれやってみよう☆に、私と黒崎さんがチャレンジすることになったんだ。(ちなみに内容は叩いて被ってじゃんけんポンってやつ)
それで、接戦に接戦を繰り返した結果、黒崎さんが負けて、罰ゲームを受けることになった。
その罰ゲームは、床が開いて粉の中に落とされる定番罰ゲーム。
けど、落ちたのは黒崎さんじゃなくて……MCのれいちゃんだった。
そこまではよかったんだよ。
番組的にも面白くなったし。
引き上げてあげようと手を差し伸べた瞬間、あろうことにれいちゃんはその手を引っ張った。
結果、私も巻き込まれて粉まみれ……
この後、皆の仕事に付き添わなきゃなんだけど。
どうしてくれるのこれ。全身真っ白じゃん。
「おい」
A「ふぇっ?はい?」
れいちゃんとは違う低い声に、思わず間抜けな声が出てしまうものの、振り向いた先には、最初と同じように仏頂面で立っている黒崎さんがいた。
その手にはタオルと……服?
蘭丸「嶺二のせいで粉被っただろ。拭いとけ。あと、ちょっとでけぇだろうけど、着てろ」
A「へっ!?ちょ、タオルはありがたいんですけど、着替えまで!?」
嶺二「ランランってば男前!!用意周到なんだからあ!!」
蘭丸「てめぇがいつも滅茶苦茶やりやがるから、まいらすやる時は念のため持ってきてんだよ」
嶺二「とか言っちゃって、照れちゃって可愛いんだからあ!!」
蘭丸「ぶっ飛ばすぞてめぇ」
れいちゃん、かなり楽しそうにからかってるけど、黒崎さん本気で怒ってるよ……?
だけど、正直すごく助かった。
着替えなんて全然考えてもなかったし……
なんだか黒崎さん、思ってた感じと違って、結構優しい人みたい。
そう思いながら、
A「ありがとうございます。なるべく早く返しますね」
と、黒崎さんにお礼を言った。
その後、前面に大きく“I♡ ROCK”と書かれた、少しぶかぶかのTシャツを着て、無事(?)に皆と合流することができた。
そのときの皆の反応が、個人個人ですさまじかったのは、また別の話。
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十九 雷音(プロフ) - レン大好きさん» コメントありがとうございます!了解いたしました!集計終わるまでもうしばらくお待ちください (2017年4月15日 0時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
レン大好き - うたプリ単体だったら誰でも構いません。 (2017年4月14日 20時) (レス) id: 1ed5a5bed0 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» 期待に応えられるようにがんばらせていたしました!いただきます((((;゜Д゜))) (2017年2月5日 12時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» はわわ、そうだったんですか!?この主人公ちゃんにも何か辛い過去が………さらに続きが楽しみになってきましたーーー!!!! (2017年2月5日 11時) (レス) id: 88b1fe7b13 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» ひぇぇ勿体なきお言葉です((((;゜Д゜))) 最初ナギ、オフで主人公ちゃんを連れ回して、主人公の過去を聞いちゃう話だったのですが、流石にナギだけが聞くのはなと思いこちらに( ̄▽ ̄;) 同時に瑛一は一番最後の予定でした( ̄▽ ̄;) (2017年2月4日 22時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十九 雷音 | 作成日時:2017年1月1日 21時