26話 イギリスside ページ28
イタリアの零した言葉を俺とロマーノは聞き逃さなかった。
俺はロマーノの視線で合図を送り、イタリアの腕を掴んだ。
「ヴェ?イギリスどうしたの?」
イタリアは急に腕を掴まれたことに対して疑問をぶつけてきたが、俺はそれに対して答えず会議室から出て隣の空き部屋へと連れて行った。
この空き部屋には、昨日徹夜して書いた魔方陣が書いてある。
もちろん主催国のアメリカには許可を取った。
俺は魔方陣の中心にイタリアを立たせた。
「な、なにこの模様?」
イタリアはカタカタ震えながら俺に問いかけてきた。
当事者の精神状態が不安定だと儀式に支障をきたすかもしれない。
「安心しろ、変なことはしない。お前はAに会いたいだろう?今からAを蘇らせる。その為にはお前の協力が必要なんだ。」
「Aを蘇えらせる?そんな事できるの?できるなら逢いたいな」
本人の思いを再確認し、早速儀式に移ることにした。
「サンタラ バーダラ ウィンザーナー ウォンパートーラナ インテラカンテラ
遥かなる地より召喚する! さあ、いでよ!」
俺が呪文を唱えると、魔方陣が光始める。
「A!!」
イタリアがAの名前を叫んだ瞬間部屋の中は、眩しいくらいの光に包まれた。
反射的に目を瞑って、部屋から光がなくなった時イタリアの声が耳に届いた。
「A……」
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фата*(プロフ) - エリア51さん» コメントありがとうございます。少しばかりマニアックではないかと不安でしたが、その様なコメントを頂き嬉しいと共に安心致しました。更新頑張りますので、物語の終わりまで暫しお付き合い下されば光栄です。 (2017年1月23日 6時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
エリア51(プロフ) - 10話や11話がとても細かく書き込まれていて、艦が好きな私はのめり込んでしまいました。とても素敵ですね。ご活躍応援しております。 (2017年1月22日 22時) (携帯から) (レス) id: ad264a6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 菊桜さん» 読んで下さり本当にありがとうございます!更新頑張りますね! (2016年6月2日 13時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
菊桜 - とても言葉が綺麗だなぁと思いました。凄いですね、お疲れ様でした。これからも頑張って下さい。応援しています。 (2016年6月2日 6時) (レス) id: a6eb43f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年6月2日 4時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:фата* | 作成日時:2016年6月2日 3時