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25話 台湾side ページ27

「じゃあ今から世界会議を始めるぞ!!今日は日本のところでは終戦記念日と言われている日だ。だから、偶には平和について考えてみるのもいいんじゃないかい?因みに反対意見は認めないんだぞ」

今日も相変わらずアメリカさんは元気だけど、平和について考えるのは悪くないネ。

「欧州の奴らが平和について考える何て笑わせんなある。いつも我達アジアは巻き込まれているある」

「まぁ、お兄さん達はそれだけ影響力があるってわけだ、なぁイギリス」

「なんで俺に振るんだよ」

段々と騒がしくなってきた為、私は朝拾った小瓶を取り出し隣に座っている老師に開けて欲しいと頼んだ。

「何あるかこの小瓶は」

老師が小瓶を手にととると同時にアメリカさんが私達のやり取りに気づいたらしく私達のそばに来た。

「なんだいその瓶は?俺が開けるから渡すんだぞ」

「待てある……ってもう開けたあるか」

アメリカさんの手には手紙が握られていた。

「えーっと何々?拝啓、イタリア殿?漢字とカタカナばかりで読みにくいんだぞ」

アメリカさんが手紙を読み上げるとそれにいち早く反応したのは日本さんだった。

「すみませんが、その手紙私に見せてください」

日本さんはアメリカさんから手紙を受け取ると目を見開いた。
そしてイタリアさんのところまで行き手紙を差し出した。

――――――――――――――――――――――――――――
イタリアside

今日も相変わらず会議は煩いし、やることもないから昼寝でもしようかなと考えていると日本が俺の前まで来て丁寧におられた紙を渡してきた。

「イタリア君、彼女からの、Aさんからの手紙ですよ」

「AってあのA!?」

俺は耳を疑った。あのAから手紙をもらえるとは思いもよらなかったし何よりも何故今手紙が見つかったのだろうと疑問に思った。
俺は手紙を受け取り読み始めた。

『拝啓伊太利亜殿
最後の言葉が文で許して下さゐ 私は今戦艦大和に乗つております 私はあなたの顔を見ることはできなゐでせう トッコウをするともう戻れなゐのですから けれども私は怖くなゐのです 私が怖ゐのは貴方と祖国の涙です 私はダイジョウブですから ドウカ泣かなゐで下さゐ
私はあなたを愛してゐました 私がまたこの地へオリタツときまで ドウカ ドウカ

日ノ本ノモトノ名二命ヲ刻ムモノ 桜ガ散ルルソノ日マデ

A』

読み終わった後、涙が止めど無く溢れてどうしようもなかった。

「――Aに会いたいな……」

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фата*(プロフ) - エリア51さん» コメントありがとうございます。少しばかりマニアックではないかと不安でしたが、その様なコメントを頂き嬉しいと共に安心致しました。更新頑張りますので、物語の終わりまで暫しお付き合い下されば光栄です。 (2017年1月23日 6時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
エリア51(プロフ) - 10話や11話がとても細かく書き込まれていて、艦が好きな私はのめり込んでしまいました。とても素敵ですね。ご活躍応援しております。 (2017年1月22日 22時) (携帯から) (レス) id: ad264a6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 菊桜さん» 読んで下さり本当にありがとうございます!更新頑張りますね! (2016年6月2日 13時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
菊桜 - とても言葉が綺麗だなぁと思いました。凄いですね、お疲れ様でした。これからも頑張って下さい。応援しています。 (2016年6月2日 6時) (レス) id: a6eb43f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年6月2日 4時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:фата* | 作成日時:2016年6月2日 3時

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