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第5話 ページ6

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中学時代。最初の方こそ普通の先輩後輩の関係だったはずの私たちだが、いつの間にか犬猿の仲…とまではいかないけれど、なんとなく目を合わせづらい関係になっていた。

だから、普段はフェミニストぶって女の子には紳士的な対応を取る及川さんだけど、私に対してはとにかく塩対応。それこそ影山への接し方と同じレベルで。



『…私、烏野高校のマネージャーなので。
今は、後輩が汚したジャージを洗わせてもらおうと水道場に向かってたんですけど、何しろ他校なので、迷ってしまって…』

「えっ、お前烏野でマネージャーやってたわけ?烏野のマネってあの眼鏡の美人ちゃんだけだと思ってたわー。…よくあの子の隣でやってけるね?メンタル強くなったんじゃない?」

『べつ、に…足は引っ張ってない……と思うので、大丈夫です』



この人はわざわざ私が言われたくないような痛いところを突いてくるから油断なんてあったもんじゃない。常に用心してかからなければ心を折られそうになる。

…というか、私が烏野のもとを離れてから結構時間が経っているはずなのに、どうしてこの人はこんなところにいるのだろう。

バレー部の声がまったく聞こえてこないここは、練習試合が行われているであろう第3体育館からは遠いはずだ。



『及川さん、こそ、どうしてここに?』

「俺は今病院から戻ってきたの」

『病院って…』



どこか悪いのだろうか。

そういえば、こっちに寄ってきたとき若干ながら片足を庇うようにして歩いていた気がする。
いつも体の中心を軸に自信満々に立っていた及川さんが、今は少しだけ左足に重心を傾けるようにして立っている。



『足、怪我したんですか』

「…っほんとよく見てるね。まぁ、ただの捻挫だよ」

『また無茶な練習したんですか?
まさか、今から練習試合出ようとしてます?』

「ちゃんと病院で練習の許可はもらってきたし、大丈夫だから。
第一もうAにとやかく言われる筋合いないと思うんだけど?」



そう言われて、俯く。確かにそうだ。
彼は青葉城西で私は烏野。あまり口を挟むのも良くはないだろう。

だけど、また及川さんがオーバーワークなんてしているんだとしたら、自分を痛めつけるようなことはしてほしくないって思うから。



『でも、!』

「…うるっさいな」



顔を上げ反論しようとした瞬間、思い切り胸ぐらを掴まれた。

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ふぃる(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます!なんて嬉しいお言葉…!!のんびり更新ですが、これからもどうかよろしくお願いいたします(^^) (2020年3月12日 13時) (レス) id: 57a4697fd9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - めっちゃ好きです。このお話読んでふぃるさんのファンになりました笑これからも応援してます!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 012863f737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぃる | 作成日時:2020年2月7日 11時

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