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すぅ、と息を吸い。
地を蹴ったAが、まるで竹刀を
中学剣道で突きは違反じゃなかったっけか、と頭の隅で思いつつ、山本は刀を握り直した。
(時雨蒼燕流、守式二の型…逆巻く雨)
雨の炎で作り出した水を巻き上げ、身体を屈める。
水音ともに竹刀が水壁を突き破るが、山本はその竹刀を下から貫くように突き上げた。
…しかし、竹刀をAの手から弾き飛ばした感触はなかった。
刹那、背後に感じた殺気に、反射的に首を傾ける。
耳の横を何かが横切り、そしてぱしゃ、と数m先の地面に青い華が咲いた。
…彼女は水壁を破った時既に竹刀を手から離し、すぐに背後に回ったのだ。
そう山本が分析し終えた瞬間、再び地を蹴ったAが竹刀を手に戻す。
「あ、やべ。今竹刀取っちまえば良かったな」
「余所見ですか？」
上段に構えられた竹刀が振り下ろされる。
それを右の刀で防ぐと、左の刀を繰り出す。
しかし胴を打ち据える直前でAは体を離し、数歩飛び退って間合いをとった。
「んじゃ、今度はこっちな。
時雨蒼燕流、攻式八の型…篠突く雨」
山本は跳躍し、一気に間合いを詰める。その走る速さに、足元の水が巻き上げられ飛沫をあげる。
懐に飛び込む直前の1歩。
大きく踏み込み、水柱が上がった。
「予想通りです」
だが、水とともに顎に向かって突き上げられた刀は、読まれていたのか避けられる。
Aは水鉄砲を即座に構えると、避けた体勢のまま引き金を引いた。
…山本の額に青いペイントが散る、と思われた。
しかし、その彼は揺らめくと、声だけがAの背後から聞こえる。
「わりーな。今のは篠突く雨に見せかけた、
うつし雨だ」
息を呑む音。
完全に隙はついたと思われたが、Aはぎりぎりで背後からの攻撃を躱す。
(やっぱすげーのな、副会長。でも…、
時雨蒼燕流、十の型)
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やっさん - さにー☆彡さん» 並盛学校は、ボンゴレ絡みの戦闘に、ちょくちょく？巻き込まれる・・・。これは、校舎の壁や床天井に、数センチの鋼鉄でめ入ってないと、校舎がもちそうもない笑汗。 (2019年4月16日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - この、シリーズは、難しいです。何度か、読みなおします。 (2019年3月10日 12時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - (ФωФ)さん» イタリア語で『名前』という意味なんです！わかりにくくてすみません！ (2017年12月19日 18時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
(ФωФ) - 設定の『NOME』って、『NAME』じゃ無いんですか？ (2017年12月19日 18時) (レス) id: ded5092e92 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - かなはるさん» 友達に教えてもらったネタです！とっても面白かったので採用させて頂きました！自分でもいずれ調べてみたいと思ってましたw (2017年3月5日 12時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年1月22日 18時
