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「私、どうすればいい？」
事情聴取のことだ。
何を言って何を言わなければ良いかなんて、彼らのほとんどを知らない私には分からなかったから。
だけど彼女は、優しく笑うだけだった。
「Aちゃんが思ってること、すればいいんですよ」
当たり前という顔をするトガに、
思わず、笑みが溢れた。
「ありがとう、わたしやってみる」
私がそう答えた時、
扉が開いて、警官が入ってきた。
本物の警官だ。
顔を上がると、トガちゃんはもう警官の顔に戻っていた。
本物の警官に敬礼をし、入れ違いに出ていく。
もう、涙は出なかった。
目の前に座る、本物の警官を見て、
私は微笑んで見せた。
・
爆豪side
「ごめんなさい、かつきくん」
ごめんなさい、と繰り返し、笑いながら彼女は言って、
その翌日に彼女は消えた。
消え入りそうな小さな声に、罪悪感を感じ、
謝ろうと思ってた。
だから居なくなったと聞いた時は、
自分のせいじゃないかと思った。
そこからはがむしゃらに探し回って、
警察も学校も半ば諦め始めていた時。
テレビに映る彼女を見た時は、
自分の頭がとうとう可笑しくなったんじゃないかと思った。
爆豪は今みた中継を巻き戻す。
黒いパーカーを深く被りながらも、
楽しそうに笑って歩く彼女。
横には、黒いパーカーで顔が見えない、見知らぬ男。
上鳴から電話が来て、
「Aっぽい人がいる」と聞いて、
やっぱり見間違えじゃないとすっ飛んだ。
上鳴の「っぽい」に、妙に胸がざわついた。
そしてその理由は彼女を見た時にわかってしまった。
明らかに男モノの服。
首や指先の肌が、目に見えて白かった。
横顔も、自分が求めていた顔なのに、
幸せそうで、別人みたいだった。
肩を掴んで、問いただした。
泣き崩れる彼女が消えそうで、無我夢中で抱き締めていた。
それでも彼女の震えは収まりはしなかった。
「……______帰り、たい」
抱き締めながら、
腕の中で泣いて震えながら呟く彼女に、
ああ、やっぱり怖かったのだ。
あの幸せな顔は勘違いだったのだ。
安堵した。
彼女の頭を撫でた。
「ああ、帰るぞ」
俺は彼女の手を握って、
警官が保護して、警察署まで彼女を連れてくまで、
しきりに側に居た。
ずっと泣く彼女を、
あやすように何度も言った。
自分が出せる出来る限りの優しい声で。
「もう怖くねェから、」
大丈夫だから、
俺が守ってやるから。
俺が、お前のヒーローになってやるから。
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華羅夢(プロフ) - ぽいぽいさん» 何ですって！！ぜひ死柄木くん推しになってくださいな！！彼は魅力的な男です！！コメント嬉しいですありがとうございます････！ (2021年9月19日 8時) (
レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - この作品で死柄木くん推しに傾きつつある…好きです応援してます頑張ってください!（ノンブレス） (2021年9月19日 7時) (レス) id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - れのまるさん» うわああありがとうございます･･････！コメントが1番のモチベになるのですごく嬉しいです！頑張りますね！ (2021年9月14日 14時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
れのまる - 死柄木さん最推しなのでこの作品めっちゃ好きです…！これからも応援してます！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: ce403bbca4 (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - しいたけさん» しいたけさん、もしかしなくても2回目のコメントですか･････････？コメント来るのが1番嬉しいので、大喜びで話を書いてしまいました！楽しんで頂けて何よりです！！ありがとうございます！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年8月23日 1時
