【男主】お前のラップは届かない【ヒプマイ】

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俺は少し走って、取り敢えずヨコハマから出て、シンジュクに入った。












身体が痛過ぎる。








少し、休まないと気がおかしくなりそうだ。








俺は、すぐ近くの公園のベンチに横たわる。


















嗚呼、ダメだ…… 本当に痛い。少し気が遠くなってきた。




いくら大きな怪我をしてなくたって、頭くらいは打ったからな。









少しだけ、…… 少しだけ眠らせてくれ。









そうして俺は、意識を手放した。














一二三side







お店の開店まで少し時間があったため、スーツを着たまま外を少し散歩していた。





すると、近くの公園のベンチで、男の人が寝ていた。








いつもなら興味が無いので無視をするのだが、








なんだかやけに気になってしまい、少し近くで見てみることにした。







近くで見てみると、彼は頭から少し血を流しているように見えた。




さすがに驚いた僕は、少し声をかけてみた。




一二三「…… もし、大丈夫ですか？」











声を掛けてみたが、反応は無く、とても静かに呼吸をしているだけだった。







その呼吸がなければ、まるで死んでしまっているように見える程に




彼は少しも動かなかった。






これは、…… 困ったな。




さすがにこんな状態の人間を放っておく訳にはいかない。






一旦、店に置くか… ？







ああ、それで先生を呼べばいいじゃないか。




そしたら、この怪我も直してくれるだろう。








僕は早速先生に電話をし、事情を説明する。





仕事が一通り片付いたら向かう、との事だったので









彼を背負い、店に向かうことにした。






彼を背負った瞬間、僕は驚愕した。












男性の割に、とても軽い。




まるで女性を背負っている感覚だ。









そんな不思議な感覚に見舞われながら、彼を背負い、店へと向かった。











店に着くと、一室に独歩君が不満そうに待っていた。






そう、僕はこれから仕事に出なければいけない。



先生もすぐには来れない。






そうしたら、彼の面倒を見る人が必要だ。





一二三「それじゃあ、頼んだよ独歩君。」

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