検索窓
今日:16 hit、昨日:28 hit、合計:284,913 hit

28 ページ29

幻太郎「…… 本当ですよ、帝統が変なことを言うから、私が疑われているじゃないですか。」






そう言いながら、夢ちゃんはアリスちゃんを鋭く睨む。








その言葉と視線には、どうやら【中身】がしっかりしているように思えた。






帝統「な、なんだよ。いつもより怖ぇじゃねぇか。」




俺の後ろに少し身を隠すように、アリスちゃんは小動物のように小さくなる。




…… ふふ、嘘吐きの文豪と有名な人間が、そこまでムキになるなんて面白いな。






A「まぁ、二人とも喧嘩なんてしてないで食べちゃってよ。




冷めたら美味しくないでしょ?」





アリスちゃんの頭を撫でながら、俺は夢ちゃんに微笑むと、





彼は、少し怖い顔をしながら箸を進めた。











あれだけ大きかったお好み焼きを食べ終わる頃に、アリスちゃんはふと残念そうな顔をした。





帝統「乱数のヤツ、女と飯なんかじゃなくて、こっちに来ればよかったのにな。」



幻太郎「それは同感ですね。こんなに美味しい料理を食べられたのに。」







…… やっぱりあまちゃんが来る予定だったのか。






A「アリスちゃん、一応俺は、素寒貧なお前の為に飯を作るって約束したんだからな?




ちゃんと、他の人間を呼ぶなら誰が来るか教えろ。あと人数な。」




額を小突き、少し頬を膨らます。








そんな俺を見て、






なんだか三人の空気感が変わった気がした。








…… あれ、俺なんかやらかした?





帝統「…… 日和、お前可愛いな。」





そう言ってアリスちゃんは俺の頬に手を伸ばし、優しく撫でてくる。





でも、優しい手つきとは違い、その表情は、俺の大嫌いな【アイツらと同じ顔】





反射的に距離を取れば、その先にいた夢ちゃんに後ろから抱き締められる。



幻太郎「おやおや、帝統から逃げてどうなさったんです?




もしかして、小生からも逃げるのですか?」





耳元で、まるで女に囁くかのように、







…… マジで気色悪い。





俺は彼から離れようとすると、突然りっちゃんに顎を引かれる。










その目は、本当に、吐き気を催す程に、不快な瞳だった。

29→←27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (209 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
528人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アルビリオン - 妹に怒鳴りたい姉さん» お気になさらず^^御姉妹で読んでいただき感激です。もし宜しければ妹様と愛読して頂ければ幸いです。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: af242a96d1 (このIDを非表示/違反報告)
妹に怒鳴りたい姉 - すみません!妹が私のスマホでコメントしてしまったので先にまず謝ります!妹はヒプマイのことを全然知らないのに知った気になってるにわかなんです。作者様本当に申し訳ございません。読者様も申し訳ございませんでした。 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
好きだからこそ厳しく - ひふみんは独歩さんのことを君付けで呼んでないです。ひふみんは独歩!って呼んでます。読者も何故に気づかない、、、 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
apipe - めっちゃいいとこで終わった(´・ω・`)続き待ってます! (2018年11月28日 15時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アルビリオン | 作成日時:2018年11月20日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。