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炭治郎「なっ!?何をするんだ!」






熾勇「喚くな。手荒な真似はしない。中身に興味があるだけだ。




兄様に害のあるものでなければ、殺したりはしないよ。」



そう言いながら箱を開けると、中から女の子が出てきた。








………… やはり、この気配。




熾勇「ねえ、この娘。【人間では無い】ね?」




僕が問掛けると、少し驚いた様な顔をしつつ、馬鹿正直に首を縦に振った。




へえ、じゃあ答えは一つだ。



禰豆子「うぅ…… うぅ〜っ!」



彼女は、少し警戒しているようだった。





熾勇「大丈夫、怖くないよ。見た所、君は怪我をしてないみたいだ。



うんうん、僕は冨岡熾勇。宜しくね。」



彼女の頭を優しく撫でてやると、彼女は少し嬉しそうに瞳を閉じた。






その光景に、完全に驚いている日輪の耳飾りを附けた男。



熾勇「ほら、君はさっさとそこに座りなさい。



骨、何本か折れているんだろう?見せてみなさい。」



彼は素直に座り、隊服を脱いで怪我の具合を見せてくれた。




ふむ、この怪我では暫くは寝たきりだね。





熾勇「面倒だけど、これをあげるよ。今すぐ飲みなさい。」




そう言って、小さな小瓶を渡す。



中には、綺麗な赤色の液体。



炭治郎「えっと、これは?」



熾勇「飲まないなら三ヶ月は布団の上だよ。」





脅すように言うと、意を決したように小瓶の蓋を開けた。



すると、一瞬、彼女の瞳が鋭くなったのを感じた。







熾勇「やっぱり。鬼なんだね。」



その言葉に、日輪の耳飾りを附けた男は少し眉をひそめる。




炭治郎「禰豆子は鬼だが、人は食わない。絶対にだ。」



熾勇「そんな事聞いていない。早くそれを飲みなさい。


【酸化】したら効能が薄くなるだろうから。」




小瓶の中身の匂いをクンクンと嗅ぎ、目を見開いた。




炭治郎「これっ、………… 【血】じゃないかっ!?」





なんの為に瓶詰めにしていると思ってるんだこの阿呆は。




熾勇「今お前の命の手網を握っているのは僕だ。



本来なら動けるはずもない大怪我をしているんだ。


それに、良くない所に折れた骨の一部が突き刺さっている。




それを飲まなければ、お前は脚を切り落とす事になるぞ。」

伍→←参



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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年4月17日 10時

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