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拾漆 ページ18

熾勇「無惨に逆らったら、童磨も死んじゃうね。







でも、少し楽しそうだから、お前の戯れに付き合ってあげる。」







そう言って僕は童磨の手を握る。





その行動に、童磨は凄く驚いていて、珍しく飄々とした態度が無くなった。







童磨「………… い、良いの?





俺、君を連れて行ったら、君に何をするか分からないよ?食べちゃうかもよ?」



熾勇「そんな気無いくせに変な脅しをかけなくていいよ。




僕が付き合ってやると言っているんだ。早く行こうよ。」






まあ、どうせすぐにバレる。でも、鬼の手に渡るのは悪くない。





これで、兄様が僕を探しに来てくれるなら。





童磨「………… じゃあ、行こうか。




嗚呼、夢みたいだ。君とこうして手を繋いで俺の物にできるなんて。」




………… 童磨の物になったつもりもないけど。まぁいいや。




使えるなら使っておかなきゃ。






熾勇「………… 言っておくけど、主導権は僕にある。



それは忘れないようにね。」









僕の言葉に頷きながら、童磨は僕の手を引きながら嬉しそうに歩いていた。










童磨について行くと、童磨が教祖とやらをしている宗教の建物だった。








熾勇「………… 僕、ここ好きじゃない。



お前の悪趣味なものが置いてない部屋にして。あれを見ると気分が悪くなる。」




そう言うと、童磨は焦ったように僕を外に待たせ、中を片付けに走って行った。






すると、童磨に救いを求める哀れな人間達が次々とここに集まってくる。







……………… ホント、他人に何かを求めて、自分だけ楽になろうだなんて馬鹿馬鹿しい。








そんなの、ただの気休めであって根本的な解決には至らない。






本当に救われたいのなら、欲しいものがあるなら、自らが行動して求めるものを掴み取ればいい。











その為なら、どんな手を使っても後悔をしない覚悟でね。





その覚悟がないから、こうやって他人に惨めったらしく縋り付く。













ホント、愚かで滑稽だよ。








そんなことを考えながら信者を眺めていると、童磨が戻ってくる。





童磨「さあ!入っていいよ!君の嫌いなものは全部片付けたよ。




やっと、君との幸せな時間が過ごせるね!」

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年4月17日 10時

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