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突然呼ばれたかと思えば、いきなり目の前に喉元がっつかれた義勇が居るってどういう状況だよ。






まあ、取り敢えず鬼は葬ったから良しとするが……






なんでこの馬鹿はこんな危ねぇ所に一人でいるんだっつーの。




柄じゃねえけど、兄貴らしく叱り付けたらしおらしくなっちまうし…… 相変わらず俺には萎縮すんのか?







取り敢えず安全な場所に、と思っていると、人間の気配が三つと、鬼の気配が一つ。




チッ、面倒なことになりそうだな。



義勇をこのまま邸宅へ戻そうと思ったが、その前に見つかってしまった。




三人とも、鬼殺隊の隊服を身にまとっているらしい。




何だ、仲間なら別に構わんだろう。



そう思い義勇を託そうとすると、三人が勢いよく俺を睨み、刀に手をかける。








………… しまった。【入れ替わった】せいで【虚無】の発動を忘れていた。







まずいな。完全に【鬼】である事がバレている。





すると、猪頭の小僧が俺に向かって切りかかってきた。







ここで避ければ、義勇に当たる。



そう思った俺はその刀を【虚空】で受け流そうとした。









だが、急に義勇が立ち上がり、庇うように俺の前に立った。





義勇「やめろっ!!!!!」






義勇の行動に、小僧共は驚いているようだったが、猪頭の小僧は今更軌道を変えられない距離まで迫っていた。




ったく、世話の焼ける弟だ。








俺を庇おうとした義勇の身体を、日輪の耳飾りを附けた小僧のいる方向へ押し出した。





そして、猪頭の小僧の斬撃をもろに喰らう。



勿論、頚は死守をして。







傷口から吹き出した俺の血を見た義勇は、絶望しながら俺の名を叫んだ。





義焔「………… ってぇなァ。



ったく、少しは話を聞けっての。急に斬りつけて来るなんてひでぇ奴だな。」




俺は猪頭の小僧の腕をひねり上げて後ろ手にし、地面に組み敷いた。




義焔「手荒な真似はしたくねぇ。お前ら義勇の仲間なんだろ?



大丈夫だよ。お前らが連れてる【箱の中】の奴と同じ様なもんだ。






それに、それ以上俺に刀を向けると義勇の気が狂うぞ?」




その言葉に、三人は義勇の方を向く。









そこには、憎悪で今にも怒り狂いそうな義勇が刀を握っていた。

拾壱→←玖



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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年4月17日 10時

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