横浜の超絶美少女 実は超強かった

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あーあー、お母さん。

娘は今日も元気です。元気ですけど、

怖いオニーサンに睨まれて心は崖っぷちです。

しょーがねー、あんま人に言いたく無かったのによ…

『私は菅原A。まァ、日本一の武家の紅一点でーす』

私の正体(？)を知った瞬間左馬刻は口をあんぐりと開けたまま今日二度目のフリーズ化した

『じゃ、失礼しましたー』

韓国ドラマのラストは見られるだろう。

というか見させてくれぇいっ！

マンションの階段を駆け上がり部屋に鍵を差し込むが、その手を掴まれた。

「ちょっと付き合えや」

あ、もう韓国ドラマ見れねぇな。

爆走したけど諦めよう。人間諦めも大切って言うじゃないか

半ばやけくそになった私は左馬刻の腕を掴み返す。

『何すんの？』

「ハッ、ちょっくら着いて来れば良いんだよ」

おい、せめて要件言えや。

私が文句を言う暇も無く、いつ呼んだのか知らねぇが黒塗りの車に連れ込まれる。

「おい、銃兎さっさと出せ」

「左馬刻、てめぇ急に人呼んどいて良くそんな口が聞けるな」

「今はテメェの喧嘩を買う時間はねェ」

「ハッ、出すぞ」

「初っ端からそうしろよ」

もう何回目だよ…このヤクザも私に惚れたか？

そんな感じは無かったけど

『誘拐だー、ゆーかいだーーーー。助けてー』

「ギャーギャー喧しいぞ」

「すいませんがお嬢さん。少しお静かに」

目付きの悪い大人二人に睨まれる身にもなってくれ

そもそも私をどこに連れていくんだよ、おい

『左馬刻さー、私をどこに連れてくんですかーおーい』

「俺の事務所だ」

うっわァ…ま、じ、か、よ、っ、！

医療費請求じゃなくて殺されるンじゃないかな私。

事故に見せかけておいてどこかの山に捨てられるンじゃ…？

命日今日かなっ

「左馬刻、お前この女の命(タマ)とるつもりか？」

「ちげぇよ。勧誘だ」

取り敢えず命日はまだ先らしい。

安堵の息をついたのも束の間、

『勧誘だ…？はァ？』

え…もう詳しい話聞きたくない。やだ。絶対やだ。

『何の勧誘だよ…』

あ…つい言ってしまった

「俺様が勧誘っつってるんだから、そりゃ裏の仕事だろォが」

「左馬刻…お前、この女を何に使うつもりだ」

「銃兎、てめぇは見てねぇが此奴強ェぞ。使える筈だ」

「こんな綺麗な方を裏の道に引き込むなんて考えてる頭可笑しいやつは放っといて構いませんよ。お嬢さん」

このメガネ怖…私と左馬刻と口を聞く時の差…

てゆーか、私を裏の道に引き込むってどーゆーことだよ

終わったな

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