横浜の超絶美少女 実は超強かった

【42】 ページ46

左馬刻以外に触れられてしまった私の身体は



汚い



穢らわしい

辞めて

やめて

ヤメテ


『もうっ…辞めてっ』


泣いて訴える私を見ると、興奮したように嗤う


「お前、名前は？」

拒絶なんて、

無い

『菅原A』

「好い子だ、ん〜、Aか…」

『あんたは…？』

「言わずとも分かって欲しかったなー。









飴村幸斗

だよ？分からなかった？
まァ、乱数に似てないからな」


飴村幸斗………


美月姉を殺した忌まわしき犯人…

死ぬべき男…


『美月姉を殺した…お前が殺したのか！？』

「そーゆー事になってるけど、違うから。

単純に事ーー故」

『だって…無差別殺人犯に協力して美月姉を殺したって…』

「協力なんてしてねぇよ。美月の事は本当に愛してたし。だから、守れなかった自分が不甲斐なくて無差別殺人犯に協力したフリして

始末した

だから俺が美月の事殺したってなってんの」

『そんな、証拠なんて何処にも！！』

「俺が美月を殺した証拠だってねぇよ」

確かにそう言われればそうか…


でも、待って？

無差別殺人犯に協力するフリしたって事は…


何人か殺した…？


『ねぇ、飴村幸斗

そういう線引き二度と、しないで』


「お前は今、俺に文句を言える立ち位置に居ない」

会話のおかげで一度終わった地獄が

また

始まる

「お前の王子様はいつ迎えに来るんだろーな？ふっ、もう来ねぇかも」

左馬刻を侮辱した様に笑う飴村幸斗につい、噛み付く

『左馬刻は絶対私を助けに来る

直ぐに私を助けに来る

だって、左馬刻は









私にベタ惚れだからね』




美少女で、頭が良くて、強くて、優しい私にベタ惚れなんだから

だから

絶対助けに来る


「確信…か

馬鹿げてるな」

ほらね


ﾄﾞｶﾞｧﾝ



今、私の確信が

事実へと変化した


「てめぇら…

俺の女に手ェ出した事覚悟しとけやっ！！！」


ブチ切れて居る左馬刻と

その隣で大声を聞こえまいと耳を塞ぐ一郎

その二人をにこやかに見つめる神宮寺先生


神宮寺先生を睨む乱数

「A大丈夫かっ！？」

『おせーよっ、馬鹿っ…』

「悪ぃ…」

左馬刻の顔を見て安心した瞬間、左馬刻の胸に倒れ込んだ

「先生、Aの回復頼む」

「任せてくれ」

神宮寺先生の落ち着く美しい声に眠らされていった中聞こえたのは

「てめぇら、耳かっぽじってよォく聞けやっ！！」

左馬刻の怒り狂った声

【43】→←宣伝 絶対見てね！！

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