横浜の超絶美少女 実は超強かった

【33】 ページ35

『左馬刻っ！！』

「ああ、行くぞ」

私が電話を切ったのを見ると、アクセルを踏み玲翔の通う学校へと爆走した

ああ…イライラする

玲翔に何かしたらただじゃ置かない

まず、玲翔を拘束した時点で許せない

殺してやろうか

玲翔も玲翔で…本当、馬鹿な嘘吐きだな…

私の事黙っててもバレるに決まってるのに


左馬刻side

Aは自覚していないだろォが、相当苛立って居た。

脚を揺すり、腕を組んで、トントンと指でリズムを打つ姿は

綺麗だが、その表情は

地獄の閻魔にも勝ってるだろう

「落ち着け」

『…は？落ち着ける訳ない』

「だから焦んなっつってんだろォが、焦れば敵の思う壷っつーだろ」

『そりゃそうだけど…』

「俺様とおめぇだぜ？拘束された弟だって助けられるし、拘束した奴等は殺って後は銃兎に任せときゃ終わりだ」

冷静なつもりで、冷静じゃねぇ

こういう時こそこいつの良く働く脳みそ使わねぇといけねでんだからな

「良く、考えろ」

『…まず、体育館倉庫に突入して私は玲翔の方に向かうから左馬刻は拘束した奴等をお願い』

「おう、任せろ」

『…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ』

なんか呟いてんな…

こういうときゃ大体ふけぇ事考えてるから俺には分かんねぇが、

弟の事で頭がいっぱいなんだろ

いつもなら顔を引き寄せキスでもしてたが…

今それやったらキレられて終わりだな

一つの事に集中すると他の事に見向きもしなくなるのが、良くもあるが、悪くもあるんだよなァ


Aside

「着いたぞ」

『…あぁ、サンクス』

自分の声がいつもより幾分低く大人びているのが分かる

玲翔…どれだけの傷を負ったの？

無事で居るよね？

巫山戯んなっ

また、救い損ねるのか

崩れ落ちて 果てるのか

玲翔のお陰で

持ち合わせの言葉だけを並べて笑う

つまらない人生は

辞められたのに

今度は私が玲翔の人生を面白く、してあげるの

『チッ…行くよ』

「はァ、イライラすんなや」

してなっ(((

言おうとした言葉を止める

イライラしてるじゃん…

『…ごめん』

「焦んなよ、落ち着け」

『ん、じゃあ改めて』

なぜか、閉ざされ、鎖を掛けられた体育館倉庫の前に立ち

何重にも巻かれた重い鍵を蹴り上げた

✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃✁ ✃ ✁

作者から

【30】で大変なミスを犯してました…

夢主ちゃんを正しく表記せず、『麗華』で書いたままupするという馬鹿な事をしでかしました

すいませんでした((｡´･ω･)｡´_ _))

【34】→←【32】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す