横浜の超絶美少女 実は超強かった

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皆さん、聞いて下さい

今日はうちの左馬刻の寝起きがとても悪いです

私誰に言ってんだろ

せっかく二人でシブヤに行くってのに…

『さーまーとーきー』

「あ"ぁ？」

なだめようとする私を睨み上げる左馬刻

『お前さー、私がこれだけなだめようとして上げてんのに自分はまぁだ機嫌が悪いンだ？
今からシブヤに行くって凄い楽しみにしてたのにさ〜？ねェ？ さっさと機嫌直せ』

皮肉を含み嘲笑いながらそう言うと

「直った、シブヤ行くぞ」

左馬刻は焦って目を覚ました。

『付き合い始めて二ヶ月たったのに…そんな寝起き悪かったらさァ…？』

「悪かったよ」

左馬刻の寝起きが悪いのは未だに直らない

寝起きの悪さに適応して来た私もどうかと思うけど、はは

『早めに行って早めに帰りたいからさっさと着替えてー』

つってもこいつはEveryday、アロハにジーパンだけどな

「ああ、サンキュ」

私はタイツに短パン、パーカーを着て財布だけが入るようなバックを持った

ヨコハマdivision代表の左馬刻をシブヤに連れて行くのは悪いと思う…けど、イケブクロに行くの我慢したんだから妥協して欲しい

私みたいな美少女は選び放題(男)なんだから大事にしないとねっ！

と言うのは冗談で、イケブクロで私の好きなバンドのイベントが有るから行きたいって言ったのに、断固行かせてくれなかった左馬刻が悪い！

「何ボケっとしてんだ、置いてくぞ」

『左馬刻一人でシブヤに何しに行くの』

3、2、1、と言いながらドアに手を掛けるからドアに足を掛けこじ開けると

『さ、イケブクロの件の代償払ってもらおーか？』

左馬刻の胸ポケットに入った煙草に火をつけ左馬刻の口元に持って行った

「サンキュ」

私の顔に煙を吐くとアクセルを踏み込んだ

こいつ煙草吸う時私が居たら絶対私に吹き掛けるの何なん？

私がむせるのを見て、ざまァ、とでも思っているのか左馬刻クンっ！？

可愛い彼女に煙を吐くのは楽しいかー、おーい

次からは逃げるのを試みるか…

私の身体能力なら行ける筈さ！！

「おい、窓開けろ」

『え、寒(((「暑い」…はーい』

運転してくれてる訳だから開けてやるか…

『十分だけだからな！』

「意外に長ぇな」

『え、じゃあ五分』

「十分にしろや」

軽く小競り合いがあるのが私達の日常

逆に言えば、小競り合いが無い日は

左馬刻の機嫌が悪い

私の機嫌が悪い

のどっちかですっ！！

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