横浜の超絶美少女 実は超強かった

【15】 ページ16

寝起きで髪がボサボサの中紅い目だけが異様に光り私を睨むのは

地獄絵図

とも言える程怖い

『寝起きの悪さ直してよ』

「あぁ…」

機嫌悪いなァ…

私も偶に寝起きめっちゃ悪い時あるからあんま言えないけど…

これ以上は黒歴史と化しそうだから黙っとこ

『あっ、朝起きたらさ身体の色んな所に痣出来てたんだけど、私左馬刻の事蹴ったりしてないよね？』

そう言葉を発した瞬間左馬刻は身体を強ばらせ固く首を回した。

「蹴られた覚えはねェ」

『じゃー、良いけど…』

貴方、明らかに何か隠してません？

思い出したくも無いほど酷く蹴っちゃったのかもしれない、そのせいで私の身体にも痣が…！？

『「ごめんっ！/悪ぃ」』

『「は…？」』

同時に謝り同時に疑問を唱える。

なんで左馬刻謝ってんの…？

『私はてっきり太腿に痣が残る程左馬刻を強く蹴ってしまったのかと…』

「太腿で蹴るってどうゆう事だよ…」

『あ…』

太腿でどうやって蹴るんだろうね？

誰か教えて

「その痕は俺が付けたんだよ」

『え、どうやって』

左馬刻が私の身体を傷付けた事にショックも有るがそれよりも痣を付けた方法が気になった。

煙草を一本取り出すと私に煙を吐く。

『ちょ、むせっ、ｺﾞﾎｯｺﾞﾎﾂ』

「キスは知ってるよな？」

『舐めてんの？知ってるわ』

「マークも知ってるよな」

『喧嘩売ってんでしょ、買ってやるよ？知ってるわ』

「キスマークは？」

『知ってるに決まっ…ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛』

「ここまで言わねぇと気が付かねぇのかよ」

『え、あ、うん、え？』

衝撃的事実に困惑し理解速度が落ちる

出逢って二日だよ…？二日で左馬刻が私を

好き…

になる事なんてあるのかな

私が左馬刻を好きだって自覚してからまだ数十分しかたってないのに都合良過ぎないか…？

左馬刻だったら女なんて選び放題だろ、コノヤロウ

でも…もし、左馬刻が…

『左馬刻…私の事好きなの………？』

「それ以外身体中にキスマ付ける意味ねェだろ」

あって二日で人を好きになる事なんて有り得ないと思ってた

碧棺左馬刻に

こんなにも溺れるなんて

『好きだ』と言われ自分の気持ちに気が付くなんて少女漫画めいた事が私に起こるとは

「(仮)の嫁じゃなくなる気はあるか？」

『無い訳じゃ、無い…』

「周り口説いなァ」

『だって左馬刻の事すきだって思ったの今さっきだもん』

今思えば…出会った時から

溺れて行ったのかもしれない

『好きだ！コノヤロウ』

「俺もだよ」

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