横浜の超絶美少女 実は超強かった

【13】 ページ14

「A、明日ベットが届くから今日は俺のベットで我慢しろ」

あの後、銃兎と理鶯と別れ、左馬刻と私は事務所から左馬刻の自宅に帰って？来ていた。

俺のベットで我慢しろって…

『左馬刻はどこで寝んの？』

「俺のベット」

は…？

『私はどこで寝んの？』

「俺のベット」

左馬刻様はベットを二つお持ちで？

「流石にベット二つ持ってねぇからな」

心読むなや…

そして、私は今日イチの不安を覚えたのだ。

もう夜だけどね

『私はソファで…床で寝させて頂きますっ！』

「馬鹿言え風邪引くぞ、馬鹿。取り敢えず風呂入れ」

馬鹿って二回言わなくても良いじゃんっ！？

他の人より私が二倍馬鹿みたい…

左馬刻より馬鹿では無い自信が有るから優しい私が突っ込まないであげよう。

風呂上がりー、服どーしよっかな

私の顔が少し険しくなったのを見て左馬刻が自分の部屋からパーカーを持ってきた。

「お世話になってる人に進められたから買ったけど首がキモくて一、二回しか着てねぇやつだ。やるよ」

『マジかよ…超かわええ。ありがとう！』

黒地でポケットがチャック式になってるシンプルなデザインで私には少し大きかったが、凄い可愛かった。

『じゃー入っくる、覗くなよー』

「せいぜい気を付けとけや」

煽る様に笑うのを見て、

こいつマジで覗きそうだな

と思ったのは内緒だよっ☆


流石、ヤクザの家。

風呂広！

私の長い脚を伸ばせる風呂なんて久し振り過ぎて泣ける。HAHAHA

『自分が可哀想になって来た』

貧乏人と金持ちの差は風呂の広さに出るのでは？

きっとそうだ。そうじゃないと可笑しいんだ。

現実から目を背け、髪と身体を洗い風呂を上がるとちょうど左馬刻が

「悪ぃが風呂の栓抜いといてくれ、俺シャワー」

とドアを挟んで叫ぶので

『リョーかいっ』

と叫び返すと「声でけぇな」と笑われた…酷い

同じ服を二日連続で着るのはどうにもキモイからパーカーだけ着て下は…まァこのパーカー大きいし大丈夫デショ

どこからこんな頭の可笑しい考えが浮かんだのか知らないがどうやら私は馬鹿らしい。

左馬刻の言う通りでしたネ

『左馬刻ー、次良いよ』

「おー、──っておめぇ、何だよその格好」

『え、変？』

「下履いてねェのに良く言えるな」

『大丈夫デショ？とりまシャワーどーぞ』

「天然は狂気だな、学んだ」

左馬刻は深い溜息を着くとシャワーに向かった。

え…怒らせた？

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