横浜の超絶美少女 実は超強かった

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「おめっ、何で泣いてんだ」

「そんなに墓に来て欲しくねぇか？」

『違うわっ…！嬉し涙だ、ばーか』

アンタら、最低だけど。

私のこれからの人生を最高にしてくれる予感がして…最高だもん

「ふっ、そうか」

視界が暗くなり、ふわり、とハーブが香る

身体に私より高い体温を感じ、

理鶯に抱き締められて居る事を数秒後自覚した

「まだ若いのに良く頑張って居るんだな」

優しくそう言葉を掛けると私の頭を大きな手でゆっくりと撫でた。

今までの私の頑張りを認め、これからの道を歩みを励ましてくれるかのように。

ｳﾞｯ…号泣しちゃうデショ…

『ｸﾞｽｯ ｸﾞｽｯ…うわぁぁんっ！！』

いつぶりにこんなに声を荒らげて泣いたか…

左馬刻と銃兎が羨ましそうに、また、悲しそうに理鶯を睨んでいるのを横目に感じながら、自分を一掃した。

『誠にお見苦しい所をお見せしました』

「良いじゃねぇか。まだそれだけガキって事だ」

『な、んだとっー！』

幼稚園児に言われたくないわっ！

「泣きたくなったら俺様の胸だけで泣けや」

「俺の胸でも、良いですよ？」

『もう泣かないし…多分』

なぜ二人が私をそんなに大切にしてくれるのか分からない。

でも私が泣ける場所が三つも出来た事に対し悪い気はしないかな…

弟は私が居なくなるから寮入りになったしこれで金もだいぶ浮く訳で、(ふっふっふ)私の生活超エンジョイ出来るじゃんっ！

「何、悪徳商人みてぇな顔してんだよ」

『してないっ！！』

「…してたぞ」

『ぐっ…』

銃兎に言われたって事はしてたんだろーな…

『あ、墓行ってくれるならさ…今日で良いかな…？恩着せがましいけど…』

「あぁ、良いが何でだよ」

だって今日は二人が死んでから十年八ヶ月。

『きょーさ、月命日だから』

「そうか、じゃあ行くぞ」

「A案内頼む」

『任せて！』

暗い話は嫌いだからこの話は今日で終わりにしたいな。

そんな欲望を持ちつつ三人を案内した。

『ここですね』

「でけぇな…」

「そりゃ、天上天我の菅原家だからな」

周りの人達が一番大きい墓買ったからね…

掃除するのが大変なんだよな。

『ちょっと失礼』

「あ"ぁ？なんだって、風避けかよ」

『火が付かなくてさ』

左馬刻の後ろに隠れ風を避けながら線香に火をつけると置いた。

顔の前で両手を合わせ目を瞑る。

『月命日だね、今日も娘は元気です』

毎度お決まりの台詞を吐くと左馬刻か隣にしゃがみ、銃兎、理鶯と続いた

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