弐拾漆ノ話 ページ31
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義勇さんびっくりしてます、可愛い。
まぁ確かに、師匠探しと雨の呼吸についての文書探し手伝え言われたらびっくりするよね。
『任務の合間に、手伝ってくれれば嬉しいんですけど』
冨「あ、ああ……わかった協力しよう」
『やっぱ駄目ですよね……え"!?』
冨「協力しよう」
『良いんですか……?』
冨「Aのためだ…いいぞ」
『義勇さん大好き!!!』
冨「俺もお前が好きだから、手伝う」
と言っても、任務の合間にしか行けないから。本格的な活動はできない。まぁ…しょうがないか。
時「僕も行くよ」
『無一郎…起きてたの?』
時「うん、役に立つからさ、連れてってよ」
『一緒に来てくれる……?』
時「もちろん」
無一郎には言いにくかった。まだ小さいから、子供だと思ってしまう。私と大して変わんないのにね。
でも、思っていたより大人になっていたんだね…。なんか親戚のおばあちゃんになってしまった。
私の腕をつかみ、目で訴える無一郎から。目をそらす事など出来ない。
『じゃあ二人共…お願いします』
時「うん」
冨「任せろ」
お館様には相談してある。
師匠と、雨の呼吸について…少しでも知りたいんだ。と。
お館様はいつもの微笑を浮かべて、美しい声色で“任務は疎かにしちゃいけないよ…それが守れるなら、行っておいで”と仰られた。
『ありがとう…ございます、お館様』
時「やるって決めたなら、ちゃんと考えないとね」
冨「そうだな…どうするんだ?」
『取り敢えず…師匠が任務に行って帰ってこなかった土地にもう一回行ってみようかと』
冨「雨の呼吸については……?」
『師匠について調べていれば、自然とわかる気がして』
時「確かにそうだね…」
任務の合間を縫って活動しなければならない。今以上に忙しくなる……出来るのか、私に。
師匠を、雨の呼吸を追い求められるのか。そう疑心暗鬼になったことが何度もある。
でもねぇ、疑心暗鬼になったっていい事ないんだよ。そう思えば自然と気は楽になるってもんだ。
冨「もう夜遅い、寝た方がいいな」
時「うん…眠くなってきた」
『夜は……嫌い?』
時「…?いや、別に」
冨「嫌いでもないが、好きでもない」
鬼殺隊は、夜が嫌いな奴が多い。
まぁ、鬼が活動する時間帯だからね。当たり前だと思う。
でも私は…夜が好きなんだよね。夜は、普段稽古を付けてくれない師匠が唯一、私に付き合ってくれる時間だから。
月の下、刀を振るう師匠は……凄く、綺麗で。月明かりの下、刀は光を反射して。師匠の髪は風で靡く。
そんな姿は…もう見れないけど。
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冨岡義勇が大好きな人 - すみません。冨岡さんルートの先のストーリーがURLでの移動ができません。これはどうしたらいいのか教えてください。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド・アリス - ぐぁんばれぇぇぇ((おい敬語だろ すいませんでした (2020年2月16日 13時) (レス) id: 8a3a604a3a (このIDを非表示/違反報告)
かりんとうまんじゅう - いつも楽しみに読ませていただいてます!これからも頑張って下さいね! (2020年1月7日 22時) (レス) id: 5b8fccba8f (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ムニエルさん» あ、はい。よくやるんですよね全く。ありがとうございます (2020年1月3日 9時) (レス) id: 830124773a (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル - す、すいません義勇さんの冨が誤字ってます (2020年1月3日 4時) (レス) id: 12d65f590d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年8月4日 23時