弐拾陸ノ話 ページ30
・冨岡義勇視点・
(義勇さん視点なんて糞難しいんですよ、どうしましょう)
冨「日の呼吸……の派生では…ない?」
有り得ない…そう思ったが、Aがここまで降らない嘘を吐くとは。とてもじゃないが、思えない。
俺の隣で、真剣な面持ちを浮かべながらゆっくりと口を開いたAを。疑う気にはなれない。
『嘘…だと思いますか?』
冨「信じ難いな…Aが嘘を吐くとは思えないが」
『降らない嘘は吐きませんよ』
“少し待っててください、寝ないでね”と言って寝室を出たAを待つこと五分。
この時間帯だ、暇になれば眠くなる…
何かを探してるのか、先程からごそごそと辺りを探す音がするが…正直、眠い。
早く戻ってきて、眠気を覚ましてくれるような笑みを……
冨「……俺は、今何て」
眠気を覚ましてくれるような……笑みを……
“見せて欲しい”…と、思ったのか?
Aの事は確かに好んでいる。愛してもいるし、今後Aとずっと共に連れ添う。自然にそうなると…無意識に感じていた。
確信していた。Aに聞きもせず。
呼吸の相性から、Aや時透と任務をすることが多く、仲良くやれていると思う。
Aが俺に相談したいことは…俺が鬱陶しいとか…そんなことなんじゃないか。だから…遊戯で勝った時だけ……言おうと………しているのか。
冨「嫌……だ。Aは…俺の……」
ものだから。
『義勇さん?そんな思い詰めた、てか深刻そうな顔して…え?無一郎の寝相そんな悪かったですか?』
冨「否…そうじゃない…
Aは俺の事を…嫌いになった訳では無いだよな?」
『当たり前じゃないですか、大好きですよ』
自分の考察よりも…幾倍もAの微笑みの方が信じられる。
降らない、考察。迂闊にも、Aへの恍惚がもたらしたものだろう。
冨「はぁ…何を不安に……降らない」
『日の呼吸の派生…じゃないって、説明しようと思ったんですけど』
冨「悪かった、始めてくれ」
“大好き”その言葉に、“愛しすぎてる”を返す時間もなくAの説明…というか、昔話が始まった。
簡単にまとめればこうだ。Aの師匠である元雨柱。“
“雨の呼吸は派生した呼吸じゃないんだ、日の呼吸とは全く別物の呼吸。何故出来た…のかは自分で追い求めるといい”と。
そして、Aの相談したかった事とは。死んだと思われる霧雨を探すこと。そして、雨の呼吸とはなんなのか…を追い求めることの、協力だった。
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冨岡義勇が大好きな人 - すみません。冨岡さんルートの先のストーリーがURLでの移動ができません。これはどうしたらいいのか教えてください。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド・アリス - ぐぁんばれぇぇぇ((おい敬語だろ すいませんでした (2020年2月16日 13時) (レス) id: 8a3a604a3a (このIDを非表示/違反報告)
かりんとうまんじゅう - いつも楽しみに読ませていただいてます!これからも頑張って下さいね! (2020年1月7日 22時) (レス) id: 5b8fccba8f (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ムニエルさん» あ、はい。よくやるんですよね全く。ありがとうございます (2020年1月3日 9時) (レス) id: 830124773a (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル - す、すいません義勇さんの冨が誤字ってます (2020年1月3日 4時) (レス) id: 12d65f590d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年8月4日 23時