柱最強の雨柱は剣士達の溺愛を受ける

拾捌ノ話 ページ20

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包帯で覆われた体。
刀は酷く傷つき、羽織はぼろぼろ。
酷く憔悴している様子…。様子…………？


竈「禰豆子〜ﾑﾆｬﾑﾆｬ」

我「禰豆子ちゃぁ〜んﾑﾆｬﾑﾆｬ」

嘴「天ぷら〜ﾑﾆｬﾑﾆｬ」


全然憔悴してねぇし。
超元気じゃん。心配して損した。
私の心配と心配した時間返してよ。ねえ。


『……こいつらと任務か…』


先程、行冥さんに言い渡された任務。
三人を連れて大量に鬼の居る万事街へ向かへ。と。
怪我が大丈夫か心配だったけど、別の意味で心配になってきた。


『炭治郎、善逸、伊之助。起きなさい……起きろ！！！』

竈「はっ！？禰豆子！！！」

我「なんだよ炭治郎〜……。まだ眠いよ」

嘴「ふがっ！？天ぷら！！！」

我「なんでお前は、起きた後の一声が天ぷらなんだよ……」


はいはい。元気そうでなによりだよこの野郎。

物凄く憔悴してるのと、物凄くうるさいのだったら物凄くうるさいのも嫌だけどまだまし。だよね……？そう思いたい。

嫌、そう思わなきゃ精神的にこれからが辛い。

先輩や、同じ階級の奴らには流石に私の間抜けさがバレてるけど、後輩の前ではしっかりしないとと思ってるんでね。


『烏から伝言が来るだろうけど、先に言っとくわ。次、君ら私と合同任務だから』

我「へっ！？お、おおおお、おおおおおおお逢坂さんと！？」

『はははっ！そーだよ。逢坂じゃなくてAでいいから』

我「あっ、ありがとうございます！！！！」

嘴「長短剣！！！俺も戦え！」

『任務終わったらな』


長短剣ってなんだ……？

あ、あだ名！？私、長剣と探検持ってるから？なんか凄いな伊之助。感性が独特だわ。

感性が独特なやつって珍しくないけどね。ほら、義勇さんとか義勇さんとか義勇さんとか。無一郎とか無一郎とか無一郎とか。


『取り敢えず任務行かないといけないからってこと、覚えといてよ。一週間後には行くから。さっさと回復してねー』

竈「わかりました！」

我「さっそく動くぞ炭治郎！」

嘴「珍しくやる気じゃねぇか紋逸！」

我「善逸ね！？」

嘴「ありゃ？そうだったけか権八郎」

竈「俺は炭治郎だよ、伊之助。善逸は善逸だ」

嘴「よくわかんねぇっ！！」


仲良くないやつの名前は覚える価値ないと思うけど、君は3人仲良いんだから名前覚えてやれよ……可哀想に炭治郎。

あの私でさえ名前覚えてあげられたのに。


竈「これが伊之助ですから」

『全てを悟った目やめて』

我「これが炭治郎ですから」

『ぶふぉ』


やめてって言ったそばからやらないでよ、腹筋が辛い。

伊之助は理解不能らしく走り回ってるし…。

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