柱最強の雨柱は剣士達の溺愛を受ける

拾漆ノ話 ページ18

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時「おはよ、A。何で冨岡さんと寝てんのか突っ込みたいところだけど柱会議有るから急いでね。あ、宇髄さん達帰ってきたらしいよ。怪我してんのとかは分かんないけど」

『朝っぱらからたくさんの情報をありがとう。取り敢えず柱会議ね』


普段無口な癖によく喋るな…頭パンクしそうというかすでにパンクした巫山戯んなよ無一郎。

炭治郎達が帰ってきたってことはまァ取り敢えず無事だろう。死体で帰ってきたとかじゃないといいけど。
柱会議なんて面倒臭いことしなくてもいいんじゃないかと思うけど、参加しない訳には行かないんだよ。


『ありゃ、ぎゆーさんは？』

時「もう柱会議に行ってるよ。相変わらずAが最後だから」

『うぃーーす』


無一郎を叩き出す気も起きず、襖の奥で浴衣から隊服に着替えると、取り敢えず刀だけ持って二人で走って屋敷を出た。

行冥さんの屋敷で一番広い間に柱全員…否、天元さん以外が集まっている。


『……遅刻しといて悪いけど。天元さんは？』

一同【……】

『……ああっ、くっそ！！寝起きで機嫌悪いの分かるでしょ！？
鬼殺隊最上階位柱を纏める者、雨柱として。貴方達の上司として命じます。
天元さんはどうしたの！？答えなさい！！！』


死んだなんて思っていない、ただ怪我の具合が知りたいだけ。

正しくは、怪我しただけだと信じたいだけ。

私の鬼迫にほぼ全員が黙る中、普段念仏しか唱えていない行冥さんが口を開いた。


悲「左目損傷、失明。左手損傷、失う。嗚呼…なんと哀しきことかな」

『…………ふぅ。ありがとう行冥さん。叫んで悪かったね。会議始めよう』

時「…怖いから辞めてよ」

『ごめーん』


正直、天元さんの傷が心配なのと、天元さんが重症を負ったのだから炭治郎達も無事ではいられないだろう、という不安でほぼ話を聞いてなかった。
正確には話を聞いてたけど右耳から左耳に通り過ぎたというか。


『で…何だっけ』

甘「柱全員で剣士達を訓練するんだよ〜」

『柱訓練ね。はい、分かった。じゃ解散』

伊「…自由すぎるんだよなぁ、そこもいいけどぁ」


私は一刻も早く解散したいのでサラバだ！！！
柱会議が終わった瞬間にその場を飛ぶ。


不「見えなかった…？」

胡「流石…としか言えませんね。ふふ」


天元さんの屋敷までは秒。悪いけど柵を乗り越えて中に入る。
寝室で寝ている天元さんの左目は確かに傷で閉じられていて、あったはずの左手も、もう見なくなった。
呼吸は安定しているし、爆睡しているようだから邪魔をしないようにその場を出て、炭治郎達の眠るしのぶの屋敷へと飛んだ。

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