拾陸ノ話 ページ17
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柱の皆にもビックリされるけど、これで私ら付き合うどころか両想いかどうかさえ分からないんだよ。
自分でもびっくりします。まじでね。
『炭治郎達が心配なんです…』
富「遊廓潜入がか?」
『うん…なんか嫌な予感がする』
抱きしめられて、背中をさすられながら話す。ゆっくりしたリズムで横に揺れるから、揺りかごに乗ってる気分。
好きだな〜、なんて思うけど。言ったことないんだよね…。あー、恋愛的な意味じゃないよ?無一郎だって、炭治郎達だって、お館様だって好きだし。
なんで言ったことないのか分かんないけど。恥ずかしがってんのかな、自分の中で。
富「もう平気か?だいぶ傷心してたようだが」
『義勇さんのおかげでもう大丈夫です』
富「そうか、良かった」
義勇さんの小さな微笑み頂きました……!!
んん"っ……可愛い。
普段滅多に笑わない人が笑った時の衝撃よ…腰抜かすどころじゃ済まないから、本当に。
長々と話してたせいで冷めたご飯を温め直して食べる。もう夜遅く。こんな夜には鬼が出ますので、いくら鬼殺隊の剣士でも任務がない時は夜を出歩きたくはない。
義勇さんが、家に泊まるなんて慣れっ子だけどね。無一郎とか任務がない時はほぼ毎日だから、あいつの屋敷必要ないんじゃないかって、思い始めました。
『ふわぁ〜ふぁ』
富「眠いのか?」
『結構眠いです。私もう寝ますね…』
富「俺も寝よう、布団敷いておくからお前は動くな」
『はーい』
私は寝覚めが悪い。時々、とても。
そして眠い時の行動が非常に良くない…うん。ありとあらゆる所に頭や小指ぶつけるし、皿洗うと一枚は割るし、布団敷こうとすると押入れから雪崩起こしちゃうし。
『ねぇむい…ぎゆーさん。ねむい』
富「布団敷き終わったぞ」
『うごかなぁい、運んで〜』
富「はァ…完全にスイッチ切れたか」
自分でも、何言ってんだこいつと思うけど、眠い時の行動を制限することは残念ながら私には出来ない。
猛烈に眠くて、意識も朦朧としているし、目もほぼ開いてないと言っても過言ではない。
義勇さんが、私を姫抱きにして寝室まで連れて行ってくれる。
私の屋敷に客間はなくて、私と義勇さんの布団が二枚並んでいる。私は自分の布団の右側に刀と短剣を置き、義勇さんは左側に刀を置いた。
富「明日は柱会議が有るそうだから、早めに起こすぞ」
『やぁだ』
富「やだって言われてもな…時透を呼べばいいか」
『…もうむり、おやす…み』
富「嗚呼、おやすみ」
無一郎呼ばれたら私起きる以外の選択肢なくなんな…と嫌な想像をしながら眠りについた。
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冨岡義勇が大好きな人 - すみません。冨岡さんルートの先のストーリーがURLでの移動ができません。これはどうしたらいいのか教えてください。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド・アリス - ぐぁんばれぇぇぇ((おい敬語だろ すいませんでした (2020年2月16日 13時) (レス) id: 8a3a604a3a (このIDを非表示/違反報告)
かりんとうまんじゅう - いつも楽しみに読ませていただいてます!これからも頑張って下さいね! (2020年1月7日 22時) (レス) id: 5b8fccba8f (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ムニエルさん» あ、はい。よくやるんですよね全く。ありがとうございます (2020年1月3日 9時) (レス) id: 830124773a (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル - す、すいません義勇さんの冨が誤字ってます (2020年1月3日 4時) (レス) id: 12d65f590d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年8月4日 23時