柱最強の雨柱は剣士達の溺愛を受ける

拾伍ノ話 ページ16

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こんな所義勇さんに見られたら、一日中は小芭内さんなみにねちねち言われるんだろうな…。

ってこと考えてたら来るんだろうな。うん。


富「……Aと、宇髄？何をやっている」


ほら来た。話の流れ的にそんなんだろうと思ったよ。


宇「俺の熱いハグかましてる」

富「殺すぞ…」

宇「出来んのか？」


天元さん…義勇さん怒だから煽らないでよ馬鹿野郎。


『なんでもないです。義勇さん…どうしましたか？』

富「飯を食いに行こうと思ったんだが……お前は宇髄と一緒がいいか？」

『ふはっ、嫉妬しないでください。行きましょ』


義勇さんが私の腰に回された天元さんの腕を強く振り払うと、私の腕をとり引っ張った。

天元さんからだいぶ長い時間抱き締められていた気がするけど、義勇さんが怒っているのでそれは言わないでおこう。


宇「せっっかく慰めてやってたのに酷いなぁ、A」

『ちょっと黙っててくれます？義勇さん怒なの』

宇「富岡〜……A取らないでくれよ」

富「Aから離れろ。Aは俺のだ」


なんだよ…このどこかで見たことある展開。まず私は物じゃないので物扱い辞めてくださいお二人さん。

これあれじゃないの。次には“お前に拒否権ねぇーから”言われて、私に人権なくなるパターンもあるにはあるけど言わせねぇぞ。


『物扱いは拒否させて頂きまーす。天元さんお世話になりました、行きましょ義勇さん』

富「…嗚呼」


この二人絡ませるといい事ないんだから…そもそも天元さんが変な煽りしなけりゃいいのにさ。

そりゃあ、まァ。お館様のことで弱りきってた私を最初に慰めてくれたのは天元さんだし、結構効果あったけど。

私の屋敷に辿り着き、私と義勇さんは浴衣に着替えて座敷でご飯を作った。
義勇さん、浴衣うちに置きっぱなしなんだよ。


富「お前は…今、慰めて欲しいのか？」

『え？まァ……そうですね』

富「じゃあ、来い」


と言って両手を広げる義勇さん。これは慰めてやるから来ていいぞ。と取っていいのだろうか。いいのだろうな。

顔背けはしてないけど、若干頬が紅い。恥ずかしがりながらも慰めようとしてくれるあたり大好き。


『ふへへ……安心する』

富「そ、れはっ…良かった」


正面から飛び込んで行くと、義勇さんは、頬を若干どころか真っ赤に染めた。

かぁ〜いいな〜、なんてニヤつくと軽く頭をはたかれる。
膨れっ面で見上げると、片手で顔を隠した義勇さんがいた。


『恥ずかしい？』

富「うるさい」


浴衣だと、いつも以上に心音が伝わってくる。

義勇さん、心臓ばくばくじゃん。

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