好きでいてもいいですか part3

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西浦「待てって！！」




腕を掴まれて制止。



「…なんですか、戻りたいんですけど」





西浦「ほんとなのか、西川と付き合ってるのも、今までのことが嘘なのも」




「当たり前じゃないですか。本気で奥さんいる人と付き合うわけない」




西浦「…こっち向けよ」




「やです、腕離して」




西浦「A……！」




「やっ…！」




無理矢理振り返させられたのと同時に腕を振り払い外に走った








A









あなたに呼ばれると、なんて特別な気持ちなんだろう








朝の挨拶








部活









愛人








キス








カラオケ








大会









電話









写真









また、キス









お願い…



見えてないで








我慢出来なかった涙、見られてませんように







本気だった気持ちを、嘘に出来ていますように









あなたを愛した日々が、記憶からなくなりますように









上靴のまま外に出て、授業中の他の生徒に見られることのない校門まで行く









よろめいてしゃがみ込む






そこはあなたとの出会いの場所









誰にも見られず、誰にも届かないこの場所で





最後にあなたを想う







「大好き………っ、愛してるっっ」







2度と届くことない想いは








切なく空へと舞い上がった









明日から私は









元の女子高生になった

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