好きでいてもいいですか part3

呼び出し ページ5

ホームルームが終わってすぐに、職員室に呼び出された。




校長、教頭、担任、私。




そして、孝至さん







別室に移動して座る。




校長「事実確認させてくれ。特定の生徒と過度に会っていたことは事実なのか」




集会ではいつもこんな口調で喋らないのに、大人な声がこだまする




西浦「ほかと比べては多いと思います。ですがそれまでであり、テストの件は事実無根です」




精一杯守ろうとしてくれてる。

こんな時にもあなたの愛を感じた。



教頭「明田先生は」





明田「庇う訳ではありませんが作田が勉学に対する意識を経ての結果であり、その過程も見てきたつもりです。」




校長「そうか」


教頭「んん…」




明田も何とかしようとしてくれている。
でも、校長達にはあまり響いてない



何故かわからないがそんな感じがした




それは多分、2人も感じてる





教頭「いや、ね。こういう騒ぎ大きくすると面倒だから、誰かが責任取らないといけないの。」


教頭「事実こういう写真もあがって、あんまり納得いく証拠もない。奥様のこともあるし…」




そこまでいうと教頭はちらっと孝至さんの方を向いた




明田「ちょっと待ってください、西浦を辞めさせるおつもりですか！？」


だめ、そんなこと…だめ




「……その文章送ったの、私です」




この一言で、空間が静まり返った





「LINEも本当だし、会ってたのも本当。」



明田「おい作田、何言ってんだよ」



隣にいた明田がこっそり耳打ちしてきた





「そろそろ点取らないと危うかったので、西浦先生に言い寄ったんです。

でもなかなかチャンスがなくて、暇だったんで困らせたんです」




教頭「…それはほんとか」




「はい、でも先生少し本気にしてたから面白くて笑
騙されてるの見てて面白かったです」




教頭「カンニングは…」



「いきなり出来たら疑われるんで少し勉強してる素振りしてたら覚えちゃいました。彼氏の勇気に教えてもらったんです」




校長「…もういい。お前の処罰は考える」



そう言って立ち上がり校長は部屋を出た




教頭「…作田は教室へ戻れ。先生方は５分後に職員室に」



その言葉を聞くとすぐに立ち上がり教室へ向かう。



じゃないと









西浦「まてっ！！」









あなたが来てしまうから





早歩きして長い廊下を歩く




それよりも早い足音がどんどん近づく





西浦「待てって！！」

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