好きでいてもいいですか part3

表情 ページ39

生徒「Aせーんせ！」





「ん？なぁに？」





生徒「高校の時どんなにことしたの？」




生徒「なんか変わった？？」






みんなと少し仲良くなった頃、こんな話を生徒達とした





「ぜーんぜん変わってない、体育館は綺麗になったね」






生徒「そーなんだ」






みんな興味津々に聞いてくる






生徒「ね！先生はさ、大学に彼氏とかいないの？」





出ました、お決まりの質問



高校生の時、教育実習生には避けられない質問だったな







「彼氏はいないの、高校生の時からずっと笑」






生徒「うっそ！」





生徒「うちらと同じ時からー？」





「ほんと笑…高校の時に付き合った人より、いい人がいる気がしないんだ」






そんなことあるんだ。


と言ったような目でこちらを見つめてきた





「まぁ、みんなは大丈夫だと思うよ」




「さ、そろそろ授業だから教室に入ってなさい」








まばらに席につく生徒を見送った








西浦「結構人気だよな」







「聞いてたんですか？」







西浦「聞こえたの。」






「うそつき…笑」






なんとでも言え、と言わんばかりに得意げな顔を見せてきた





教室のドアに手をかけて、止まった





西浦「…さっきの、俺のこと？」






「…まさか、そんなわけないですよ」






西浦「そっか」






それと同時にチャイムがなり、扉を開いた







生徒達の方を向いていたあなたの顔は、どんな表情だったのか





後ろにいた私からは見えなかった

本当の本当に、最後→←教育実習

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す