好きでいてもいいですか part3

笑ってる人 ページ25

それぞれ注文した料理が来て、少しずつたべながら話をしていた





岸「あのお店、働いてから長いんですか？」






「いえ、まだまだ始めたばっかりで…失敗ばっかりなんです」




岸「そうなんですか？対応すごく丁寧なのでもう長いかと思いました」




「そんなとんでもないです！」





岸「ほんとですよ笑社員さんかと思いましたもん」




岸「そういえば、何歳くらいなんですか？」





「何歳に見えます？笑」





岸「あ、ずるいやつ笑」





岸「そうだな、22歳くらいですか？」





22歳、18の私からすると4つも年上に見えたのか






「そんな大人じゃないですよ！もっと子供です笑」




自分で言って、自分で傷ついた





「岸さんは、何歳くらいですか？」




岸「何歳だと思いますか？」




「あ、ずるい。んー…25歳くらいですか？」




岸「今年で27歳になりました、子供っぽくみえますか？」




「そんなことないです！！」



岸「冗談ですよ笑でも9つも離れてるんですね」





「そうですね、意外に離れてますね」




そんなこんな話しているうちに、ふと思ったので言ってみた





「あの…どうして名刺くださったんですか…？」





岸さんは食べていた手を止めふわっとおとなの笑みを浮かべた





岸「さっきも言ったんですけど、対応も丁寧で仕事も出来て、すごい人だなって思ったんです」



なんか恥ずかしい笑笑

ちょっと聞いたことを後悔した



岸「あと…」



「あと？」





岸「笑顔が素敵でした。俺、笑ってる人好きなんです」




「恥ずかしいです笑」




次は声に出して言った





そっか、笑顔か




よく昔から、笑うと可愛いとか言われたことを思い出した




ちゃんと見てくれてたと思うと、すごく嬉しかった




お会計することになって、お金を出そうとした






岸「いいですよ俺だすんで」




「そんなだめです！」




財布から大急ぎでお金を出して渡す


でも岸さんは笑っていて



岸「ちょっとかっこいいことさせて下さい」



と言った




店を出てすぐに

「すみません、ご馳走様でした！」


と言うと軽く首を横に振った


岸「あの、まだ時間ありますか？近くに車止めてるので、良かったら少し走りませんか？」




と言われた。



時間もまだ余裕があったので、車に乗せてもらった。




高級感ある黒いフレームで、中に乗り込むと


岸さんの香水の香りが体に抱きついた

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