好きでいてもいいですか part3

一番近いだろ ページ22

琴美「ご飯行くって！？」







勇気「うるさい…」







日程のこととかも、ふたりには伝えた





琴美「ほんとのほんとにいくの？大丈夫なの？」





「大丈夫だよ、すごくいい人だし」





勇気「それよりお前、顔どうした」





琴美「それちょっと思った」




「ん？すこししてみた、どう？」








久しぶり、というか初めてレベルで



私は化粧をしていた







「岸さん、すごく大人だからせめて少しくらい背伸びしないとね笑」





珍しいものを見るように目を開くふたり。







勇気「似合ってねぇよ、落としたら？」




「いいでしょべつに」






琴美「そ、それよりさ！はやくしないと先生来ちゃうよ！」





体が反応した。
なににか、わからない





勇気「お前さ、本当にその人好きなの？」





琴美「勇気！」





唐突に言われた言葉。







「好きだよ、」






それだけ言って教室に入る









琴美「A！…なんでそんなこと言ったの」






勇気「…あんなAが好きだったんじゃないから」






琴美「なに未練？そんなんで西浦先生を思い出させること言わないでよ」





勇気「ちげぇ、おまえもわかってんだろ」





ぐっと唇を噛む琴美





琴美「…せっかく忘れようとしてるのに、邪魔しないで」





勇気「先生に言った方がいい」




琴美「絶対ダメ。話したら絶交する。」





ふいっと背を向け、続けて教室にはいる






勇気「……お前が一番近いだろ」








頭をかきむしり、ぼそっと呟いた

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