好きでいてもいいですか part3

利用して ページ3

「まって…いまなんて…？」







勇気「お前のこと好き、だから利用しなよ俺の事」






頭が全く追いつかない






「やっ、意味わかんない…っ」





勇気「俺と付き合って、忘れればいいじゃん…もう悲しむ顔みたくない」





そう言って頬を触った




「…ちょっと、考えたい…」






いきなりすぎて、頭全然追いつかない





勇気「ん、すぐになんて言わない…まってるから」





すぅ…っと手が滑り降りた





勇気「じゃあ、先帰るな」





明日から家族で旅行なんだ。と付け足した


勇気「お土産買ってくるからな！笑」


いつもと変わらない表情でじゃあなって言った





私もいつも通り、笑って手を振った









勇気の姿が見えなくなってから、外を見た。






もう、彼はいなかった




「かえろ…」



カバンを持ってドアを開ける、すると





「つ…」




恵「あ、作田さん…今帰り？」





多分今、世界で二番目に会いたくない人。





「はい、今帰ろうかなって思ってます」




少し笑ってみせる。たぶん、笑えた






恵「そう、気をつけて帰ってね」





すっごく可愛い笑顔で言われた。





こんな表情、毎日見れるなんて…そりゃ好きになっちゃうよね





ひとりで勝手に納得していると






恵「…あと、明日校長先生に報告しようと思ってるの」





ドクン




心臓がものすごい勢いで鳴った。




「ぇ…」




恵「気づいてないと思った？これ…お揃いよね？」





首に手を添えられてネックレスを引っ張り出される




恵「写真もある、準備室でのものよ…」





携帯の画面に現れるふたりきりの写真





恵「匿名の手紙を送るつもりよ……孝至は、返してもらうね」





耳元で囁くように言われた




そして、首元に摩擦が走った





「いたっ…」




お揃いの磁気ネックレスを引きちぎられ、床に叩きつけた





何事も無かったかのように山本先生は振り返らずに歩いていった





本来切れるべきところではない所から真っ二つ





糸は引きちぎられ、修復は難しそうだった





「あーあ…」




もう、取り返しのつかないことになっちゃった





私………あなただけは守りたい


必ず

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