最後の鬼退治 ページ34
炭治郎「判った!」
鬼蜘蛛丸「あの鬼娘は強いぞ。油断するな!」
猪ノ助「おうよ!」
日輪刀を手に、破れた天井から屋根へ向かって行く猪ノ助。炭治達は牛太郎に向き直る。
ー屋根の上ー
屋根に降り立つ墜鬼。よくも邪魔をと顔を歪める。善逸が眠りながら墜鬼に向き合う。
墜鬼「お前は、あの時の…!」
善逸「俺は、君に言いたい事がある。あの時暴力をふるい掛けたあの付き人の女の子に謝れ!例え君の稼いだお金で衣食住を与えていたんだとしても、あの子達は君の所有物じゃないんだ。何をしても良いわけじゃ無いだろう?」
墜鬼は、何を言うのかと思えばと言うようにキョトンとしたあと、ニヤリと笑いながら言った。
墜鬼「甘ちゃんね。この町、遊郭じゃ女は商品なのよ?物と同じでしか無い。売ったり買ったり壊されたり。持ち主が好きにして構わない場所なのよ。不細工や何も出来ない奴なんて、人間扱いなんかしなくて良いのよ。物扱いで十分でしょう。」
善逸「此処で働き始めた時は、新人にそういう扱いをする奴も確かに居るだろう。でも、自分の経験からそう言ってるなら間違いだ。自分がされて嫌だった事はね、他人にもしてはいけないんだ。周りからそう教わらなかったのか君は?」
すると、墜鬼の口から、牛太郎の声が混じって聞こえてきた。
墜鬼「「人にされて嫌だった事、苦しかった事、人にやって返して取り立てる。自分が不幸だった分は、幸せな奴等から取り立てねぇと取り返せねぇ。
其れが’俺’達の生き方だからなぁ。言い掛かりや暴力に頼る奴等は皆殺しにしてきたんだよなぁ。貴様らも直ぐに全滅させてやるぜ!」」
同じ台詞を放つ牛太郎を前に、炭治郎達は冷や汗をかいている。
炭治郎(凄い殺気だ。肘から首まで鳥肌が立つ。当たり前だ、相手は上弦の鬼だぞ。しっかりしろ!宇髄さんは毒を受けている。耐性があるみたいだが、受けすぎれば不味いことになる。彼奴が動いた瞬間に刀を振る。ほんの僅かでも動いたら直ぐに…!)
しかし、
ズアァァ。何と、いきなり目の前に牛太郎が立っており、しかも鎌の切っ先が炭治郎の首に真下から振り上げられてくる。一瞬のうちにだ。炭治郎はまだ構えに入りかけたばかりなのに。
鬼蜘蛛丸と義丸にも見えてはいるが、相手の常識外れの動きに頭が追い着いていない。
炭治郎(振れっ!刀を振れ!早く避けろ!仰け反らないと…!)
グッ、ブンッ!!
宇髄が炭治郎達の襟首を摑んで真上から後ろに勢い良く投げ放る。
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無一郎推しの暇人(プロフ) - この前はコメントありがとうございます(*´ω`*)この後の展開が楽しみです!更新頑張ってください!!! (2020年8月15日 8時) (レス) id: fb256c702e (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 知らなかったです(汗)もう兄の鬼怖い。派手の神にもそんな過去が。・゜゜(ノД`)ホロリ (2020年7月19日 7時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 済みません。私イメージの義丸はこんな感じなので、かっこいい彼も勿論好きですが。因みに、遊郭編の鬼滅の刃はご存じですか?このあととんでもない展開になります。 (2020年7月16日 15時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - シリアスに義丸さん色ボケすぎて情けない(汗)?もう、これだから色ボケな男の子はすぐに下ネタ?いや義丸さんが得さら色ボケなのか(汗)? (2020年7月14日 22時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年7月1日 6時