<リレー小説版>GO！勇者育成学園！〜クラス決定試験編3〜

さっきの【美谷 凪】 ページ20

Fチームの4人は、とりあえず固まって対戦相手が来るのを待っていた。

「で、作戦どうするん？」

　心愛があっけらかんと凪に目線を送ってきた。

　作戦などつゆほども考えていなかった凪は、驚きを露にしてからガッツポーズで言い切った。

「頑張る！」

　一斉にこける3人。きっと凪が(今のところ)Eクラスであることを疑っているのだろう。

「てか、さっきの使えば余裕とちゃうん？」

　再び心愛が問う。さっきの、とはあの渦のことだろう。凪は腕を組んで考えた。

「出来なくは無いけど、問題は相手が複数いるってことだよな。1人を攻撃してるうちに残り3人が何かしないとも限らないし……
　相手を一箇所に集められたら何とかなると思うけど」

　それなら、と声を上げたのは瘋。

「自分が挑発して旨いこと相手を一箇所に集められるようにしますから、その間にアレを使ったらどうですか？」

「マジで？ なら作戦はそれで！」

　凪がそう無理矢理まとめた次の瞬間、対戦相手が現れた。

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