<リレー小説版>GO！勇者育成学園！〜クラス決定試験編〜

張り切る姉と凹む弟【月野姉弟/相田真冬】 ページ27

｢僕は明石楽だよ！じゃあね！｣

女の子は言う。

んー、あの子どうしたんだろ？

まぁいいや！

｢はーぁ、走るの楽しみだなぁ！｣

｢さすが脳筋｣

私の言葉に優は笑う。

失礼な！

·

特設グランド到着ー！

よぉし！10は目指すぞー！

｢はぁ···お前なんでそんなに元気なの···｣

｢そうだよ···｣

優と真冬は私に向かって言う。

失礼な！

｢それじゃあ早速始めるわ！皆、位置について！｣

ハード先生は言う。

よぉし！張り切ろう！

｢それじゃあ···スタート！｣

私は走る。

おお、先頭だー！

···呼吸が乱れ始めた··

そんな時には！

秘技！

｢目の前には美少女と美少年··よし！｣

リア充への嫉妬心！((((

｢ぬぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!｣

あの美少年は受けだよぉおおぉぉぉ((((

私は全力疾走した。

この調子で1位ﾈﾗｯﾃﾔﾙﾖｫｫｫｫｫ!!!

〜優side〜

ゼェ···ハァ···

し、死ぬって··！マジで死ぬ···！

｢はぁ、はぁ····ねぇ、あれって和奏だよね···｣

真冬の声でふと見る。

そこには、俺達の横を走る和奏。

まさか···！

｢ん？あ、2人ともー！私は3周目だよ！ファイトー！｣

えっ、俺たちまだ一周目なんだけど！？

···あ。

｢学···さん｣

俺は言う。

｢あっ···ｾﾞｪ､ｾﾞｪ···ゆっ、優さっ···｣

うわぁ切れ切れ···俺も言えないけどさ…

｢おっ、お互いお疲れ様でっ……！｣

俺は言う。

うわぁ切れ切れ。

と。

｢………優。ちょっとリア充想像したらめちゃくちゃ行けそう。じゃあね｣

…真冬？

ふと隣を見ると真冬の姿はない。

えっ、あいつどうなってんの……

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