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☆[マシュー]子どもなんかじゃない! ページ7

クエストが終わって、Aと一緒に小屋に戻る途中。
『はい、これ。』
「やった、ゼリーだ!しかも三個も!
本当に良いの?」
『良いよ。だって今日も頑張ってくれたからね。』
ラッキー!これでまた強くなれるよ!
「ありがとう!じゃあ早速…。」
蓋を開けようとした所で、Aが待ってと言ってきた。

「何さ?ボクお腹空いてるのに!」
『食べながら歩いたら危ないよ。
ゼリーだって、良く噛まないと喉に詰まっちゃうんだから。』
小さい子に言う様に、ボクにそう言ってくるA。
その口調になる度に、ボクはどこかモヤモヤした気持ちになる。
「もう!ボクはそこまで馬鹿じゃない!
そんな事位分かってるもん!」
思わずムキになってしまうのは、本当に悪い癖。
直さないと余計に子ども扱いされる。
そんな事は分かってるんだけどね。
『じゃあ何で今食べようとしたのかな?』
「うっ…!」
言い返されて何も言えなくなるのも、何かモヤモヤする。
『急いで食べようとしなくて良いの。
ゼリーはマシューから逃げないんだから。』
「…分かった。じゃあ我慢する。」
結局言い負けてしまう。
上手く言い返せれば、大人だって思って見て貰えるのかな。

小屋に戻り、二人で横並びになってテーブルの席に座る。
「ねえ、もう食べて良いよね?」
『うん、良いよ。ここまで我慢出来て偉かったね。』
Aってば、またボクの事を子ども扱いして。
「…Aにも分けてあげる。」
Aに向き直り、そう言ってみる。
これって大人の余裕ってヤツなんだよね、前にサリヴァンが言ってたし。
『私がマシューにあげたおやつだよ?良いの?』
「良いの!ボクがAにあげるの!」
何かボクがワガママ言ってるみたいになっちゃった。
それでもAは受け入れてくれる。
『じゃあ、お言葉に甘えて。』
そう言って一つを手に取ろうとした所で、ボクが慌てて止めた。
「違うよ!ボクが食べさせてあげるの!これも大人がやる事でしょ?」
思わず口を出た言葉にハッとしたすぐ後で、Aが笑った。
『…ふふ、そうだね。本当にマシューって可愛いなぁ。』
「可愛くないよ!もう、早くあーんして!」
『はいはい。あーん。』

ボクだって男だから、格好良いって言われたい。
いつかはAにそう言って貰える様に、頑張るからね!
〜〜〜
前作では他の魔法使いシリーズのキャラは書いたのですが、
彼のみ書けていなかったので。
絶妙に幼くするのは苦手です。
私が書いたら極端になってしまうので。

☆[ヘド]Lovely and Crazy Song -抱いた想いを叫び続けろ!- ※独自設定有り→←☆[レガムント]天騎士達が護る彼女(ヒト) 2nd ※独自設定有り



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螢羅(K-Ra)(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます!どうぞ他の作品も楽しんで下さい! (2020年1月28日 18時) (レス) id: b7b3ad2127 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 完結おめでとうございます!。寂しくなってしまいますが、これからも貴方様の小説を読みます!。アンデルの長編も楽しみにしてます!。それでは、またお愛しましょう!!。 (2020年1月28日 17時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - アメジストさん» 応援ありがとうございます!これからも楽しんで書いていきます! (2020年1月15日 19時) (レス) id: b7b3ad2127 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - メッセージを見ましたが、改めまして、リクエストばかりで申し訳ありませんでした!。そして、自身で書きたいものもたくさんあったにも関わらず、リクエストを、お応えいただき、誠にありがとうございました!。これからもこの小説はもちろん、他の小説も応援してます! (2020年1月15日 19時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - そうでしたか!。読んでみます!。 (2020年1月15日 7時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:螢羅(K-Ra) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月28日 15時

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