[ぷよクエ]みんなでレッツクエスト！ 2れんさ！

☆[シェゾ]暗い光が導くは　※微裏注意 ページ30

日を追うごとに、雨足が強くなる。
オレとしてはこれ以上無い程の良い気分だ。
住まいにしているクリスタルを散りばめられた
洞窟が、そんな気分をより盛り上げている。
オレは過去の世界から持ち出してきた
自作のエスプレッソマシンを机代わりの平らな岩に置き、
エスプレッソを作り始めた。

そろそろ頃合いか。
カップを取り出し、マシンのくぼみにセットする。
排出スイッチを押そうとした時に、その雰囲気が壊れるのを感じた。
『あぁもう！急に降らないでよー！
そんな日に限って、何でこんなジメジメした所しか空いてないのよ！』
「…ジメジメが嫌なら他の所に行けば良いだろう。」
『それが無いからここに来てあげたのよ！』
雰囲気を壊した張本人は、ぷりぷりと怒りながら声を張り上げた。
「誰も来て欲しいとは頼んでないだろう。」
『う、煩いわね！
雨宿り位させなさいよ！』
まあ、雨が上がった頃には勝手に出ていくだろう。
「別に構わんぞ。
ちょうどエスプレッソが出来上がったんだ。
飲んでいくといい。」
『意外と気が利くじゃない。有り難く頂くわ。
本当はちゃんとしたカフェで頂きたいけど、
仕方無いから貰ってあげるわ。』
せっかくもてなしてやっているのに、何だその言い方は。
内心そう思いながら、マシンの中身をカップに注いだ。
茶色い筈のそれはクリスタルの光の反射で様々な色に変わっていく。
『…中々美味しいじゃない。
場所がここで無ければ更に評価が上がっていたわ。
五点中二点ね。』
「勝手に品評するな。」

まだ止まないだろう雨を一瞥し、彼女を見つめる。
『もう少し、ここにいても良いかしら。
何だか体が怠いの。』
「…構わんぞ。」
飲みかけのそれを岩に置き、彼女は洞窟の壁に凭れ掛かった。
そろそろ効いてきた頃か。
『体が、熱い…。何か混ぜたの…？』
「バカめが。このオレの
微薬入りエスプレッソにまんまと引っ掛かりやがったな。
お前、名前は何と言う？」
『誰が貴方に…！っはぁ…！
……AよA！ほら言ったわよ！どうにかしなさい！』
「オレはシェゾだ。と自己紹介も済んだ所で
オレがAを楽にしてやろう。」
『このヘンタイっ…！』
「何とでも言え。雨に濡れた姿で留まっている方が悪いんだ。」
オレはにやりと笑うと、Aの唇を情緒も無く奪った。
〜〜〜
まさか注意書きの例題をほぼそのままリクエストされるとは…ｗ
因みにエスプレッソマシンは、ぷよSUNの公式小説ネタです。
リクエストありがとうございました！

☆[さかな王子]Babies -息を吐く様に-→←☆[ヒルダ]笑顔の蕾を開かせて　※独自解釈有り

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