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☆[エルドゥール]Ice Break -無口な彼の本心は。- ※軽度のキャラ崩壊注意 ページ26

「………。」
エルドゥールと付き合い出してからまだ日が浅いけど、
彼の事で一つ分かった事がある。
「……あ。」
『ん、どうしたの?』
「………いや、何でも…。」
また、沈黙が生まれてしまった。

「……本当に、オレで良いのか…?」
『うん。私の隣で一緒に戦ってくれる内に好きになってたの。
無口な所も強い所も引っ括めてエルドゥールが好きなの!』
そう彼に言葉をぶつける。
「……無口じゃない。今は上手く話せないだけだ…。
それでも、良いのか…?」
『うん。エルドゥールの苦手な所は私がカバーするから。』
その時、初めて彼が笑顔を見せた。
クールな彼の、優しげな微笑み。
「………お前、……な…。」
『え?』
「……何でも、ない…。」
ぼそりと呟いたその言葉に聞かないふりをする代わりに、彼に寄り添う。
彼は私の頭を、そっと撫でてくれた。

連日お祭り騒ぎの広場を、二人で手を繋いで歩く。
彼のもう片方の手には、刃が渦巻きの様な形をした
不思議な形の斧が握られている。
彼によると、手にしたまま外れなくなってしまって
それに充てがわれていた呪いが元で今の話し方になってしまったらしい。
手にする前は、もっと違う話し方だったんだって。
そこで、一つ気付いた。
きっとこれは、彼の本当の性格じゃない。
『ねぇ、エルドゥール。
もし呪いが解けたらどうする?』
「……何…。
……変わらない…と思う…。
……少なくとも、Aを想う心だけは変わらない…。」
いつもの様にぼそりと呟く彼。
でもその言葉には、微かな熱も込められていて。
『…嬉しい。私も、例えエルドゥールが
どんな風に変わったとしてもずっと好きでいるよ。』
「………。」
広場、もうちょっと歩かない?
そう訊いた時には、彼の顔がうっすらと赤く染まっていた。
二人で再び歩き出したのは、その少し後の事。

「………お前、変わってるな…。」
でも、嫌じゃないぞ。
本当はそう続けたかったけど、
あの時のオレにはそんな勇気は無かった。
今は…どうだろうか。
Aの隣で、あの時の様に笑えているだろうか。
いつかこの呪いが解けたとしても、お前はオレの隣にいて欲しい。
オレは、心からそう願う。
〜〜〜
「よし、書くぞ!」→「書けた!保存しないと!」
→スマホ「通信障害発生中( ・´ー・`)」
この流れは久しぶりだなあ…w
幾ら何でも長過ぎない!?と嘆きながら書きました。

エルドゥールの掛かっている呪いが他人事に思えません。
リクエストありがとうございました!

☆[ギルバート]Pearly Eyes -その想いは潮風に揺れて-→←☆[クロード]貴殿に捧げるサファイアの薔薇



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作者名:螢羅(K-Ra) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月28日 15時

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