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「私たちは君が敵に捕まる度に、命懸けで君を取り返した。どれだけ仲間が死のうとね。その中にはエルヴィンやルアナ、失うべきではなかった人間も大勢含まれている。それを分かっておいて自らを人質に強硬策を取るとは…。お望み通り、こちらは選択の余地なしだよ。君は我々を信頼し、我々は君への信頼を失った」
「だがこうして、始祖の巨人と王家の血を引く巨人が揃った。全ての尊い犠牲がエルディアに自由をもたらし、必ず報われる」
ジークの言うことも、その意味では理屈が通っているのかもしれない。
島の悪魔とこれまで散々に蹂躙され、壁という檻に閉じ込められ、自由を奪われていた。それを取り戻そうと調査兵団は巨人に対抗し、四年前には奪われた領土を取り戻した。その過程で一体幾つの命を犠牲にしてきたかは計り知れない。
たとえこれまではそうであったとしても、ハンジには無碍にできない思いがあった。
「確かにジークの言う通り、今回のことが我々の目指す先に繋がるのかもしれない。だがそうであったとしてもだ。エレン、これまで犠牲になった者を踏み躙るような作戦は、元来調査兵団の方針とはかけ離れている。これじゃあ、私はエルヴィンやルアナに後継者として顔向けできないんだよ。これは体裁がどうとかいう話じゃない。人としての話だ」
ハンジの後ろでユーリがそっと拳を握りしめる。ハンジの言葉にエレンもジークも、他の誰も言葉を発することはなかった。
この沈黙を破ったのは、ギィーという扉の音だった。皆が振り返った先には絶望の表情を浮かべたコニーが立ち尽くしていた。
「……サシャが、死んだ」
あの地獄のようなトロスト区襲撃時から生き残ってきた104期生サシャ・ブラウスの訃報は、その場にいた兵士の心を掻き毟った。
エレン・イェーガーの不気味な笑い声と共に——。
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あんこもち(プロフ) - 無名さん» コメントありがとうございます。確かにマーレ急襲時にはスカーフを巻いていませんが、リヴァイはやはり通常時にはスカーフを巻いていることが多いのでそのように表現しております。分かりにくく申し訳ございません。 (11月19日 11時) (
レス) @page35 id: d1838a7b16 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 854年のリヴァイさんは最初の方だけスカーフをしていなかったと思いますが... (11月19日 0時) (レス) @page35 id: 633d257dbd (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 最高スギィ！もう毎朝学校行く前に読ませて貰ってます‼︎これからも頑張って下さい応援してます❤️ (5月15日 2時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
んご - めっちゃ最高です！更新頑張ってください！！ (2023年4月30日 7時) (レス) @page6 id: 2dc34b573e (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 頑張ってください！ (2023年4月1日 23時) (レス) id: 2973651174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年3月22日 16時
