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ジャン、サシャ、コニーが作戦通りの地点で合流した。
「ジャン、増援はしばらく来ないぞ」
「明かりの設置は？」
「全て仕掛けました」
「作戦は順調か？」
「…今のところはな」
意味を含ませたような言い方でジャンは言葉を切る。
彼らのいる地点から少し離れたところで戦鎚の巨人と交戦するミカサ・アッカーマンが飛び回っていた。
「時間までにあいつさえ無力化できれば……。だが分からねぇ。何が起きたっておかしくねぇよ」
アッカーマン家の戦力を持ってしても、全身を白い硬質化したもので覆われている戦鎚を撃退するのは一筋縄ではいかないようだ。
「…この戦いの先に何があるのか、それを見極めるためには生き残らねぇと」
ジャンもサシャもコニーも、その顔つきは4年前とは見違えて凛々しくたくましい。
あの頃は新兵だった彼らも、今ではすっかり上官にその名を連ねている。体格や背丈、声の落ち着きだけではない。覚悟も経験値も、それから世界への幻滅も、あの頃とは比べ物にならないほど大人に成長していた。
それはもちろん、向こうで戦鎚と戦っているミカサも、そして建物の屋上でそれを見下げるエレンも例外ではない。
だがしかし、エレンには何か以前とは違う殺伐としたものが感じられるのはジャンの思い違いではないだろう。
そのエレンが今再び進撃の巨人となり、地下から掘り出した戦鎚の本体を食おうとしている。ミカサが戦鎚の項に雷槍を打ち込んでも倒せなかったのは、そもそも本体が項ではなく地中に埋まっていたからのようだ。
これでひとまず戦鎚をものにできるか——。
そう一同が肩の荷を下ろそうとしたその時、進撃の背後から忍び寄る大きな影が再び緊張を走らせる。記憶にあるそれとは少々風貌が異なるが、あれは恐らく、
「………
コニーが呟くと同時に、顎が進撃の項に噛みつこうと大きく口を開く。
まずい、エレンが食われる——。
「エレン！！！」
ミカサが駆け出す。ジャンらも体を一歩前に踏み込む。
だが彼らが動くよりも先に、顎の頭上から素早く何かが横切った。その小さな影が横断すると、顎の口がだらりと落ち、血液が散った。
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あんこもち(プロフ) - 無名さん» コメントありがとうございます。確かにマーレ急襲時にはスカーフを巻いていませんが、リヴァイはやはり通常時にはスカーフを巻いていることが多いのでそのように表現しております。分かりにくく申し訳ございません。 (11月19日 11時) (
レス) @page35 id: d1838a7b16 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 854年のリヴァイさんは最初の方だけスカーフをしていなかったと思いますが... (11月19日 0時) (レス) @page35 id: 633d257dbd (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 最高スギィ！もう毎朝学校行く前に読ませて貰ってます‼︎これからも頑張って下さい応援してます❤️ (5月15日 2時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
んご - めっちゃ最高です！更新頑張ってください！！ (2023年4月30日 7時) (レス) @page6 id: 2dc34b573e (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 頑張ってください！ (2023年4月1日 23時) (レス) id: 2973651174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年3月22日 16時
