#30 ページ36
「あいつのめのいろ変だ!!!」
〈おれはAのめのいろ べ、べつに……きらいじゃねぇから、きにすることねぇよ!!〉
「やーい!!おんなおとこ!!」
〈か、か………か、わ…いくて、おれ、はっ、す、、すすすすきだぜ〉
「外人はあっちいけよ!!誰もお前となんてサッカーしたくねぇんだよ!!つまんねぇもん!!」
〈A!!早く公園行こうぜ!!お前とやるサッカー楽しくて好きだ!!!〉
あいつは俺の望む言葉を全てくれた。
暴言を吐かれて泣く俺を、ハブられて泣く俺を、蹴り飛ばされて泣く俺を。
どんな時でも手を差し伸べ涙を拭ってくれた。
出会ったあの日からサッカーの楽しさを分かち合える俺たちはすぐに仲良くなった。
天赦Aと黒日宝輝はあらゆる事において相性が良かった。それは勿論、サッカーにおいても。
宝輝の世界一のストライカーになるという夢を聞いて俺は、サッカーをする度に"1番近くで支えたい"そう思うようになった。
「じゃあMFになれよ」
『みっどふぃるだー』
「ああ。おまえのだしたパスでおれがシュートをきめる」
『おれのだしたパスで……』
「________いいことおもいついた」
『!!』
「おれたちふたりでせかいとろうぜ!!!」
『で、も……おれにできるかな』
「なにいってんだよ、おまえめちゃくちゃうめーじゃん。おれのほうがうまいけど……。あーとにかく!!おれとおまえならぜったいにできる!!おれをしんじろ!!!」
『…うん!!』
俺にはどんな奴をも凌駕する才能が神さまから与えられ続けていた。__________そしてそれは宝輝も同じだった。真の天才と肩を並べられるのは同じ真の天才だけ。俺たちは選ばれた人間だった。
片方が成長すれば、もう片方は更に成長する。そうやって互いに高めあって。最高のライバルであり、最強のコンビが出来上がっていった。
そして小学校に上がってすぐ、たまたまテレビでとあるドラマを見て、自分が宝輝に抱いている友愛以外の感情に気づいた。
"恋"だ。俺は出会ったあの日から黒日宝輝に恋をしていたんだ。
『俺、宝輝が好きだ。……ちゅーとかする意味での、好き』
「…………ん、俺も」
『……りょーおもいってやつ?』
「だな」
その日はドラマのワンシーンと同じように手を繋いで帰った。触れ合う手のひらが熱くて心臓がうるさかった。
1208人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミヒャエル - これ、続きって出ないんですか?この作品が好きでなんでも読んでしまうので早く見てみたいです! (2023年5月12日 9時) (レス) id: 75c64eb483 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!ビーコンレタスもイケマス()ブルロのキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください! (2023年4月29日 18時) (レス) @page2 id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
花紅柳緑(プロフ) - 天使。さん» ありがとうございます〜!!とっても嬉しいです!! (2023年3月3日 22時) (レス) id: 53a75dcec8 (このIDを非表示/違反報告)
天使。 - 最高に面白い作品です!!見ててニヤニヤが止まりません!!すごい好きです!! (2023年3月3日 21時) (レス) @page25 id: 68ee57cead (このIDを非表示/違反報告)
花紅柳緑(プロフ) - レモネードさん» そんなに前から読んでいただけて幸せです😢💓とても素敵なお言葉に感激してしまいました、時間のある限りは沢山の作品を書いていこうと思っているのでこれからもよろしくお願いします (2023年2月4日 22時) (レス) id: 53a75dcec8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花紅柳緑 | 作成日時:2022年12月3日 17時