狙うは世界一の妻【ブルーロック】【男主】

#28 ページ33

馬狼との1on1を終えてそろそろ寝ようかと欠伸をしながら歩いていると誰かにぶつかった。が、相手のフィジカルが自分よりも遥かに強く、身体が後ろに傾いた。

あー、頭打つなこれ。と思いながらこれからくるであろう痛みに備え、ぎゅっと目を瞑ったが一向に衝撃がこない。
おかしいと思い目を開けると國神が腕を掴んで支えてくれていた。

『お前だったか。生憎眠くて危機察知できなくてな、ありがとう。怪我しなくて済んだ』

「いや俺も前ちゃんと見てなかったんで、すんません。」

『にしてもすごいフィジカルだな、筋肉見せてよ』

「は、あ。どうぞ」

捲られた服の下からは、なかなかに上等な腹筋が表れた。羨ましすぎる。腕や足も見て触らせてもらっているが、均等に鍛え上げられていてノエルの筋肉を見せてもらった時と同じように興奮した。

体力もえげつないだろうな、何発連続でやれるんだろうか。
軽く5はいきそうだな、絶対しんどい。自分の体力が持つかと問われれば悩んだ末にYESと答える。
こっちだってだてに抱かれてない、いつも最後の方は意識ないけど。体力バカが多いのだから仕方がない。

「……あの、そろそろいいっすか」

『うん。ありがと、これはお礼』

そっと胸を撫で乳頭にわざとリップ音を立ててキスを落とす。
唐突なことに驚き固まったのも束の間、何をされたのか理解したようで面白いぐらい全身を真っ赤に染めて露骨に距離をとられた。

「な、なな…なに、を」

『初心だな。可愛い』

「か、っ…………可愛いのはあんただろ……」

『ふは、知ってる』

俺可愛いよね女の子みたいで、瞳は大きくて二重で小さな口に髪もふわふわ。最強でしょ？と意地悪く笑ってやれば片手で顔を伏せて小さな声で「……おう」と返ってきた。
照れ屋な旦那さんもいいな、弄り甲斐しかない。

「Aさんって、どんな人がタイプなんすか……。やっぱ世界一のストライカー＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

『……………………て、』

「て？」

『手を、握ってくれる人』

「俺と手繋いどけば怖くねぇだろ……早くしろ、置いてくぞ。…………ほら、」






『……なーんて。うん、そう、そうだね。世界一のストライカーがタイプ、うん。』

「俺 絶対世界一になるんで、だから」

『ん。俺は待てはできないから』









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