素直な彼女と嘘つき彼氏2

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映画館のフロントに、一人で座って(人2)を待っていると、どこからか子供の泣く声が聞こえた


「ま、ママ〜〜！ママ〜！」

小さい男の子が泣きながら私の前を通った。


迷子かな…？




少し様子を見ていると、
ドンッ！


誰かの足にぶつかって転んでしまった



「おい、いてぇじゃねえかガキ！！」

ぶつかった相手は柄の悪い二人組の男だった


小さい男の子は転んだのが痛かったのか下を見てシクシク泣いてしまった



前を見てなかったのは大人の方なのに…。


「おい！謝ることもできねえのか！！」



そう言い子どもに掴み掛かろうとした時には私の体が動いていた

男の手を払い小さい男の子を自分の方に抱き寄せていた

A「前を見てなかったのはあなた達ですよね？」



「はぁ？お前このガキの母親か？」



A「ち、ちがっっやめて！」


私の言葉を聞く前に男は私の腕を掴んだ




「部外者は黙ってろ、それともお前がこのガキの責任とんのか？」



A「責任って何？悪いのはあなた達でしょ？こんな小さい子相手に怒鳴りつけて、ありえない」


掴まれた腕が痛いけどこの子を見捨てられない。



「へー、じゃあお前が責任取るって事だな？」

男がそう言った時、私の腕から男の手が離れた




「痛い！いててててて」


(人2)「責任ってなんの？」



男の腕をありえない方向に曲げ言葉を続ける



(人2)「お前が俺の彼女に触った責任はどうとってくれるわけ？？」


真顔で男達に問い詰めるが手の力は抜いてないみたい



「いてぇ！痛えって！！はなせ！！！」



その時

「お客様、何かございましたか！？」


慌てて係員の人が割り込んできた。



すると相手の男は
「な、なんでもねえよ！！」

(人2)の腕を振り払って逃げていってしまった



状況を説明すると、


「そうでしたか、気付くのが遅れてしまい申し訳ありません。このお子様は責任を持って預からせて頂きます。」



男の子「お姉さん、お兄さん…助けてくれてありがとう。」


少し照れくさそうに男の子はお辞儀をした


A「どういたしまして」


男の子に微笑むと、(人2)も微笑みながら男の子の頭を撫でた。

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