素直な彼女と嘘つき彼氏2

66 ページ17

学校祭がスタートすると来客者が校門から一斉に入ってくる




廊下の窓から校門を見るともう玄関口はお祭りムードで人がたくさんいた





A「相変わらず人多いな〜」



(人4)「この学校の学祭は他校からも人気あるからね〜、毎年お客多いじゃん」



A「たしかに」




委員長「さっそくで悪いんだけど、外に行って宣伝してきてほしいな」



A「え、この服で！？」



委員長「当たり前！それが売りなんだから〜」




ビラ配りの人達とは別に看板のような物を持たされ外に行くよう言われた




まあ、ここはクラスに貢献しますか！





私は人が多い玄関前の外に立つ事にした




A「三年a組、二階で喫茶店やってま〜す」






「あ、さっきタイムラインに流れてきた人だ」


「ほんとだ〜、行ってみよ！」




通りすがりに聞こえる話し声



やっぱり委員長のSNS投稿は効果が出てるみたい



「可愛いメイドさんだなー」

「お店どこにあるの？」




ここに立っていると色々な人に話しかけられる



A「二階です、もっと可愛い子沢山いますよ！」



「へえ〜、行ってみっか！」




これでお客さんいっぱい入ってたらいいな〜



1時間ぐらい立っていただろうか




時計は10時頃になっていた




(人2)はちゃんと仕事してるかな〜。



すると…




「お姉さん、かわいいね」






耳元で囁かれると、







突然私の肩に男の人の腕が回ってきた






A「っえ！？」



変なお客に絡まれたのかと思い恐る恐る
声の主を確認しようと顔をみると…








A「(人2)！？」





その相手は(人2)だった





A「びっくりした〜」




(人2)「おつかれ、委員長が戻ってこいだって」




人が多いせいで雑音が多く声が聞きにくい。



そのせいか(人2)は私の肩に手を回したまま、
耳元で囁いてくる







恥ずかしくて離れようとするけど全然離してくれない





A「ち、近い！！人前だし！！」






(人2)「え？聞こえないんだけど」




そう言ってさらに顔を近づけてくる






は、恥ずかしすぎる！！





A「近いって！」


距離を開けようと腕で抵抗してもビクともしない






(人2)「聞こえないな〜？」






いたずらに笑う(人2)を見て確信




また、私からかわれてる。









すると、







(人2)「このまま2人でさぼっちゃう？」






そのセリフを耳元で囁かれ私は更にドキドキしてしまう。

67→←65〜メイドの執事〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す