成り代わりだと思ったら逆行だった件。

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ｴｰｽ「･･･お前ら、ちょっと待っとけ。」

そう言うと、エースは森の方へ行った。
何処行ったんだろ？

残された私達はする事が無い訳で。
･･･エース居ないけど良いよね？

『･･･よし！サボ、さっきのやつ教えるよ！』

ｻﾎﾞ「エース居ないけど良いのか？」

『良いじゃん。戻って来るまでの間だし。』

サボは残り時間少ないんだから、と心の中で付け足す。

助けないのかって？
多分、革命軍入った方が強くなれるからね。
私じゃ竜爪拳教えれないし。
覇気は教えれるじゃん？
感覚で覚えるから記憶無くても使えると思うし。

『えー･･･さっき使ったのは“覇気”って呼ばれていて、大きく分けて2種類あるの。』

え、説明苦手じゃなかったのかって？
これ、レイリーに聞いた事言ってるだけだから。

『で、1つ目は武装色。さっきみたいに･･･まぁ、見えない鎧のイメージ。身体とか武器とかに纏わせる。ちょっと鉄パイプ貸して？』

ｻﾎﾞ「？あぁ。」

『ありがと。･･･ほら、見本見せた方が早いからね。』

鉄パイプに覇気を纏わせると、「おぉ･･･」って驚いてくれる。
･･･なんか楽しい。

『もう1つが見聞色。気配を読んだり、相手の攻撃を読んだり出来る。･･･あと、鍛えれば数秒先の未来が見えたりする。サボは武装色から･･･って言っても、イメージと感覚で覚えるしか無いからとにかく頑張れ。』

ｻﾎﾞ「頑張れって･･･覚えるのにどれだけ掛かるんだ？」

『人によるかな･･･。私は確か･･･1年半位？だった。』

正直、あんまり覚えて無い。
レイリーと別れて半年で集合したから、大体それ位でしょ。

『･･･あ、エース来た。説明しか出来なかったけど、時間ある時にやっといて。覇気は大体、イメージでどうにかなるから。』





エースと合流して、「着いて来い」って言われたから2人で着いて行く。

着いた場所は、何故か懐かしいと感じる、切り株のある開けた場所だった。

ｴｰｽ「･･･将来の事は将来決めよう。」

そう言って、エースは何処からかお酒と3つの盃を出す。
ダダンの所にあった、“前”に兄弟の盃を交わした物と同じ物。
･･･そうか。だから此処が懐かしいと思ったんだ。

盃を交わした、この山の中でも大切な場所の１つだから。

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