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中村海人は、仕事終わりにカフェ「Rose」までやってきた。


龍也「いらっしゃいませ」


海人「1人なんですけど、空いていますか?」


龍也「カウンターで良ければ、こちらへどうぞ」


その日は夜のシフトだった龍也は海人をカウンター席へ案内して、向かい合うように立った。


海人「なんかいい感じの雰囲気のお店ですね」


龍也「ありがとうございます。店長とか、みんなの趣味を話し合って作ったので、そう言っていただけると嬉しいです」


海人「んふふ、あっ、注文ですよね、それじゃあ……」


やがて運ばれてきた料理を食べている海人を龍也は眺めていた。


海人「……そんなに見られたら恥ずかしいんですけど」


龍也「あっ、ごめんなさい」


海人「まあ恥ずかしいだけで別に害はないんですけどね」


龍也は海人のことをどこかで見たことがあるような気がしていた。


しかし食事中の相手のことをマジマジと見つめるのは、もし自分がされたら不快になると考えて、龍也はカウンター席から離れて皿洗いを始めた。

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作者名:氺 | 作成日時:2021年11月29日 22時

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