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龍也「今日も来ない……」
一度外で閑也を見て以来、龍也は毎日店の外に立って閑也の姿を求めていだが、閑也はまるで幻だったかのように現れなかった。
龍也も諦めかけてきた時、バス停から閑也が降りてくる様子を見つけた。
龍也「あっ、あの人!」
龍也はすぐさま閑也を追いかけようとしたが
海人「こんにちはー」
龍也「いつもきてくれるじゃん、こんにちは」
海人が客としてやってきたことによって阻まれてしまった。
海人「しめいつもの」
龍也「はーい」
龍也は準備をしながらも注意は閑也の方へ向いていた。閑也の顔はひさしぶりに見たのだが、酷くやつれているように見えていた。
とその時、閑也がRoseへと足をすすめてきた。そして、そのままドアを開けた。
「いらっしゃいませ」
閑也は龍也と海人がいる席の近くに座って何かを注文していた。
龍也「(これを逃せば、もう次はないかも)」
海人に注文の品を渡した後、同僚に事情を話した。
龍也「あの人追いかけたいんだけど、どうしても伝えたいことがあって」
「そうなの、わかった、ここは俺に任せてしめ頑張って」
龍也「ありがとう」
そして閑也が帰るタイミングを見て龍也も店を飛び出した。
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作者名:氺 | 作成日時:2021年11月29日 22時