イケメン夫と息子たち。[ars/1] (ページ35)

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庭の木ページ35

Aside
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茂くんが翔と相談しながら
植えてくれている双子のブルーベリーの苗。

この家を買ってから、
広い庭の一角に時生家が３回目の結婚記念日の時に桜の木の苗を持って来てくれて、
櫻井家の象徴って植えてくれた。

それからすくすくと育った桜の木は、
毎年多くの花を咲かせる。

毎年、桜の木を見ながらお花見をするのが私と翔の楽しみになっている。

夜は桜の木の下からライトアップして、
智たちが寝た後に翔と２人で優雅に晩酌したりもしている。

その隣に植えている楓の木｡

夏の今は、３つに分かれている緑色の葉を揺らしている。

秋の終わり頃に真っ赤に色づいて、
ハラハラと散っていく楓は、
智が生まれた時に持って来てくれた木｡

のんびり生まれて来て
ゆっくり成長していく智みたいに紅葉の時期が少し遅い。

でも、この木みたいにそれが智の個性だって思った。

桜の木とほとんど大きさが変わらなくなっている楓の木の隣の木は、雅紀のもみの木｡

１ヶ月早く生まれてきたまーくんは、
クリスマスイヴの日だった。

クリスマスで沢山飾り付けされるもみの木は、ぐんぐん大きく成長するからまーくんも大きくなって欲しいなって、
私が時生家にリクエストした木｡

クリスマスイヴはクリスマスパーティーではなくて、
毎年まーくんの誕生日パーティー。

唯一クリスマスムードを放っているのが、
庭のもみの木｡

イルミネーションに身を包み寒い夜の外でピカピカ光っている。

そして、新たに仲間入りした双子のブルーベリーの木｡

ブルーベリーが実ったら、
時生家にお礼として収穫したブルーベリーでジャムを作って渡そうかな。

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