イケメン夫と息子たち。[ars/1] (ページ31)

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退院ページ31

Aside
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退院当日のお昼前に海外を転々としながら仕事をしている私のお母さんが迎えに来てくれた。

私が物心ついた時には、
すでにシングルマザーとして育ててくれていたお母さん。

その頃から、翔の家にお世話になる事も多くて母のぬくもりに触れられない日々が続いて、寂しい思いも沢山した。

久々に顔を見たお母さんは、
優しくて柔らかい笑みを浮かべて病室に入って来た。

退院の手続きと荷物をまとめて終わっていたから、
翔たちが持って来てくれていた双子の写真を眺めていた｡

私の荷物を持ってくれていたお母さんが
『また可愛い孫が増えたなぁ』って笑っていた。

それと、『出産おめでとう！よく頑張ったね。』って
抱きしめてくれたお母さんの腕の中は、
昔と変わらず暖かくて優しい香りがした。

お母さんの運転でお馴染みの産婦人科に向かう。

真夏なだけあって、沢山のセミが盛大に鳴いていた。

産婦人科の受付に顔を出すとミサトさんが、『櫻井さん！退院おめでとうございます！』とニコニコと出てきてくれた。

ミサトさんに案内されて、
NICUの近くにある新生児室に案内された。

部屋に入ってすぐに隣同士で眠っている双子を見つけて、
『ママだよ～｡大きくなったね～？』って声をかけた。

声をかけた時に２人とも反応してくれた｡

２人を一回ずつ抱っこして、
お世話になったスタッフさんとミサトさんに挨拶をして産婦人科を後にした。

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