NICU ページ27
Aside
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２つの小さなほ乳瓶がいっぱいになってから、私も智が選んでくれたらしいイチゴジャムのコッペパンとフルーツヨーグルトを食べた。
少しずつトイレに歩いたりして体を動かしてはいるんだけど…‥。
何せ双子を生んだから骨盤がガバガバで
歩くと痛みから自然とがに股になってしまう。
それに腰も痛くて…‥
一気に年をとった気さえする。
ご飯を食べてもお昼寝を全くしそうにない智とまーくんを連れて、
授乳をするためにNICUに向かった。
NICUは、大人以外は入室が出来ないから翔に２人を託して、先にNICUに入る準備をした。
手をしっかり洗って、マスクを付けて
それから、長袖のワンピースのような殺菌されたエプロンに身を包んでNICUに続く扉を開けた｡
沢山のスタッフさんが、
小さな小さな命を救うために存在するこの部屋は、
本当に暖かくて優しい時間が流れていた。
奥から優しい可愛らしい笑みを浮かべながら、歩み寄って来る人がいた。
『こんにちは！
お久しぶりです。
櫻井さん。覚えてますか？知念です。』
A「えっ？！知念先生ですか？お世話になっています。」
知念「雅紀くん、大きくなりましたね！
お父さんに抱っこされて、外から見てましたよ！」
A「そうですか！
あの時は大変お世話になりました。」
知念「もう、2年も経つんですね〜。早いですね。
双子ちゃんは奥でスヤスヤ眠っていますよ！」
相変わらず小柄で童顔な知念先生との再会を懐かしく想いながら、
奥で寝ているという双子の所に母乳を届けに向かった。
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作者名：莉乃 x他1人 | 作成日時：2017年8月23日 16時
