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泣き声 ページ22
Aside
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
夜遅くに終わった出産。
翔が目が覚めて泣いているまーくんを宥めている声を聞きながら、いつの間にか眠っていた｡
うわーん！
ママァーー！
ママがいいー！！
大きな泣き声が聞こえて、意識が浮上した。
部屋はすっかり明るくなっていて、
ポカポカと陽の光が窓から射し込んでいた｡
A「…まーくん？泣いてるの？」
雅紀「うっ、ﾋｸｯ。ママ…‥｡」
翔に抱っこされて泣いていた雅紀が、
しゃくりあげながら手を伸ばしてくる｡
双子の出産でまだまだ体力が戻ってなくて起きるだけでも辛い…。
だけど大切な我が子が泣いているって思うと自然と腕は動く｡
A「っ！…ふぅ｡よいしょっと！まーくんおいで？」
起き上がった瞬間足の付け根辺りに激痛！
出産の時に開いた骨盤が痛すぎる…｡
まーくんを受け取って、膝の上に乗せて抱っこ｡
ぎゅーぅっと必死にしがみついてくるまーくん｡
私も妊娠中我慢していた抱っこを思う存分堪能した。
しゃくり上げて泣いていたまーくんも落ち着いてきた頃、
よく眠っていた智がトイレに目を覚まして、
ついでに翔が売店で朝食を買って来ると病室を出て行った。
ふにっ!
ふにふに｡
A「まーくん、お腹つままないで〜？」
雅紀「…やー！」
お願いは虚しく…‥妊娠中に伸びたお腹の肉をふにふに摘み続けるまーくん｡
.
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作者名：莉乃 x他1人 | 作成日時：2017年8月23日 16時
